東日本大震災から2年という歳月が経ちましたが、今なお地震保険への加入者は増加傾向にあるようです。
しかし、地震保険について以外と内容を知らない人も多いようですので、今回は地震保険の基礎的な知識を簡単に紹介していきたいと思います。
地震保険は単独で加入することができない
地震保険は、生命保険や自動車保険のように、単体の保険ではありません。
そのため、地震保険のみに加入することはできなくなっています。
地震保険に加入するには、火災保険に加入していることが条件となっており、火災保険の補償プランとして地震保険があるのです。
また、地震保険は生命保険のように自由に保証金額を設定することができないことも合わせて覚えておきましょう。
地震保険の保証金額は、建物5000万円、家財道具1000万円と保証金額の上限が決まっているのです。
また、保証金額が決まっているということは、裏を返せばどの保険会社の地震保険に加入しても保険料は同じということになります。
地震保険の保険料は地域によって違う
同じ保証内容であっても、年間の保険料は都道府県によって細かく設定されています。
物価が高く、大きな地震が近々予測されている地域などは、保険料も高くなります。
例としてあげるならば、保険料が一番高い都道府県は「東京都・神奈川県・静岡県」です。
逆に一番低く設定されているのは、地震が少ない九州地方などで、その金額差は約3倍強ほどあります。
さらに建物の構造が鉄骨やコンクリート造に比べると、木造住宅が2倍の保険料になるのも特徴的のひとつです。
火災保険では、地震時の火災は保証の対象では無い
これはよく知られていることなのですが、地震が原因でマイホームから出火しても、火災保険の対象とはなりません。
あくまでも地震による出火ですので、この際の保障を受けたいのであれば、地震保険に加入しておく必要があるのです。
このことを良く理解しておらず、阪神大震災以降に多くの方が保険の見直しを行いました。
分譲マンションの地震保険
分譲マンションでも地震保険に加入することはできます。
しかし、分譲マンションでは、土地は共同所有になりますし、エレベーターホールなどの共有部分もあります。
これらの共有部分の地震保険に関しては個人単位で契約することはできませんので、マンションの管理組合に相談することをお薦めします。
専有部分については、一戸建ての地震保険と同じ考え方で問題ありません。