各都道府県の震度6以上の地震発生確率

2011年3月の東日本大震災を受け、日本国政府は各地域における、30年以内の地震発生確率を2012年度大幅に改定しました。

近い将来大地震が予測されている地域として、東海地方が高い注目を集めていることは皆さんもご存知だと思います。

しかし、東海地方だけでなく、関東地方や東北地方でも、高い確率で震度6以上の地震が起こると予測されています。

地震調査研究推進本部によって2012年12月に公表された、30年以内に震度6弱以上の地震が発生する確率ベスト5は以下の通りです。

  1. 静岡       89.7%
  2. 津(三重県)   87.4%
  3. 千葉       75.7%
  4. 横浜(神奈川県) 71.0% 
  5. 奈良       70.2%

この確率だけをみると、四国や九州は安全だと思う人もいるかもしれませんが、それは大きな間違いです。

確かに九州地方は、関東や東北地方に比べ、地震が発生する頻度は極端に少ないのは事実です。

実際に私も九州で生まれ育ちましたが、30年ほどで地震を体感したのは、震度3クラスをわずか1〜2回しかありません。

そのため、九州地方にお住まいの方は、地震よりも台風対策を優先して、住宅を建てる人が多くいますし、地震保険の契約率なども低いというのが現状です。

九州地方の地震について

上記で紹介している地震調査研究推進本部が公表しているデーターを参考にすると、九州地方で最も地震の発生する確率が低いのが長崎県の1.3%です。

しかし、長崎県が絶対に大地震に見舞われないという保証はどこにもありませんし、過去の地震年表をひも解いてみると、1700年にM7.0、1792年M6.4、1922年M6.9という地震が記録されています。

さらに規模は大きくありませんが、わずか数年前の2009年6月にもM4.4クラスの地震が発生しています。

もちろん、これは長崎県だけの問題ではありません、2013年2月に政府の地震調査研究推進本部が発表したデーターによれば、今後30年以内に九州地区でM6.8クラス以上の地震が起こる確率は最大42%だとしていますし、最大ではM8.2クラスの地震が起こる可能性があるといわれています。

このように日本で一番大地震が起こる可能性が低いと言われている長崎県でさえ、過去300年以内に4回もの大きな地震に見舞われている現状から、日本全国どこに住んでいても大地震に対する備えが必要であることは理解頂けると思います。



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