中古物件の耐震性能はここをチェック!

築年数をチェックする

これまで何度も言っていますので、いまさら言うまでもありませんが、建築された時期がすごく重要になります。

現行の新建築基準法が施行された、1981年(昭和56年)6月以降に建てられている物件を選ぶようにしましょう。

1981年以前に建てられている物件でも、近年耐震リフォーム工事を実施しているのであれば問題ありません。

耐震等級をチェックする

2000年(平成12年)以降に建築された物件であれば、耐震等級を受けている住宅もあります。

これは任意であるため、物件によっては耐震等級を受けていない物件もありますが、2000年以降の物件については、耐震等級の確認を行ってください。

耐震等級1〜3という風にランク付けされていますが、耐震等級1であっても現行の耐震基準は十分に満たしていますので問題ありません。ただし、耐震超級1よりは耐震等級2や3という物件をお薦めします。

リフォームの有無を確認する

購入を検討している物件が過去にリフォーム工事を行っているかを確認してください。

小規模のリフォーム工事であれば問題ありませんが、増改築のように大規模なリフォーム工事を行っている場合は、建築時の耐震性能を維持できていない場合が多々ありますので要注意です。

もちろん、リフォーム時に建築確認申請されている場合は何の問題もありません。

外壁や基礎をチェックする

物件の外見からチェックしましょう。外壁や基礎にクロック(ひび割れ)などを見つけた場合は、耐震的な問題があると疑ってかかるのが良いでしょう。

無数のクロックが確認できるような物件は、一度専門家の耐震診断を受けてから購入を検討するのが理想的です。

シロアリ駆除の実施日を確認する

どんなに頑丈な住宅でも、シロアリの被害を受けていればひとたまりもありません。

新築時にシロアリ対策の薬剤を塗布するのですが、これらの薬剤は5年程度で効果がなくなります。

新築から5年以上経過しているような物件であれば、2回目・3回目のシロアリ駆除をいつ行ったか確認するようにしましょう。

建築から10年以上経過しており、一度もシロアリ駆除を行っていない場合は、専門業者にシロアリ被害の診断をしてもらうことをお薦めします。

土地の歴史を調べる

中古物件のチェックポイントは建物だけではありません。地震対策の1つとして、地盤の強度が重要になります。

いくら耐震等級3という頑丈な住宅でも、土地が沈下してしまっては意味がありません。

築年数20年以上経過しているような物件であれば、あまり重要視する必要はありませんが、築年数が浅い物件を購入する場合は、その建物が立っている土地が、以前はどのような地形であったのかを調べておくことをお薦めします。

田んぼや溜め池などを埋め立てている土地であれば、今後地盤が沈下する可能性も低くないからです。

中古マンション場合

中古マンションの購入を検討しているのであれば、まず真っ先に構造を調べてください。

マンションの構造は主に「ラーメン構造」と「壁式構造」の2種類です。

ラーメン構造の方が、間取りの自由度が高く人気がありますが、耐震性能という面で考えれば圧倒的に「壁式構造」の方が強固です。

また、最近の分譲マンションでは、一戸建て住宅ではあまり普及率が上がらない「制震」や「免震」という、地震対策を取り入れているケースも珍しくありませんので、合わせて確認してみてください。

耐震構造は、免震>制震>耐震という順番で考えると良いでしょう。



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