不動産投資のデメリット

1:空室により家賃収入が入ってこない

不動産投資における一番の不安材料は空き部屋が発生し、家賃収入が途絶えてしまうことです。家賃8万円のマンションであれば、常に2部屋が空室の状態であれば年間で計算すると8万円×12ヶ月=96万円の損失となります。

不動産投資において一番重要視することは、いかにして空室の期間を短くするかということです。そのためには空室から1ヶ月以内に入居者を見つけた不動産会社に謝礼を支払ったり、入居より1ヶ月間を家賃無料にするなど、多くの家主は色々と策を講じています。

2:家賃滞納など、入居者の問題

入居者が確保できたからといって必ずしも安泰ではありません。この不景気ですから、突然リストラされてしまい、家賃を払えなくなる人も珍しくありません。家賃が払えなくても退去してくれれば良いのですが、退去しても他に行くところもなく、部屋に居座る入居者もいます。

当然裁判をすれば、家主がわが勝つのですが、判決がでるまでに半年〜1年ほどの期間が掛かることも珍しくありません。この間は当然家賃収入は見込めませんし、裁判など面倒なことも増えてしまいます。

3:投資金額が大きい

不動産物件の購入資金は基本的に金融機関からの融資となりますが、それでも個人の負債には違いありません。株式のように数十万円からスタートできる投資とは違い、やはり数百万円からの投資となるのが一般的です。

また、物件によっては5000万円や1億円を超える物件も珍しくありませんので、投資額が高額になってしまいます。

4:老朽化など設備投資が必要

アパートにしてもマンションにしても当然老朽化します。老朽化すれば、それだけ部屋を借りてくれる人も少なくなりますし、家賃も下げなければなりません。

当初の家賃を維持するには、最低限の設備投資が必要不可欠です。
また、エアコンが壊れてしまったり、シロアリの被害が発生したりすると、当然家主の負担で修繕・補修しなければなりません。このように突然の出費が発生することも不動産投資のデメリットだと言えます。

5:金利上昇によるリスク

変動金利を利用して融資を受ける場合、金利が上昇するというリスクが考えられます。
固定金利に比べ、変動金利のほうが金利も低く設定されていますので、より高い利回りを出そうと変動金利を選択しがちですが、できれば長期の固定金利を利用することを強くお勧めしておきます。

6:自然災害によるリスク

台風・地震・洪水など自然災害により不動産被害を受けることが想定できます。火災保険などは入居者が加入するのが一般的ですが、地震保険は無加入という物件は珍しくありません。また、火災保険は入居者が加入していると安心している家主も多いようですが、契約の更新を怠っており、保険期限切れという入居者も多くいますので、対策をしっかりしておきましょう。

7:すぐに現金化するのが難しい

もし何らかの事情で現金が必要になった際、不動産投資だと現金化が難しいというのがデメリットとして考えられます。
株式投資のように、即現金化できる商品と比較すると、不動産投資の場合は物件を売りにだしたり、契約交渉したりと何かと時間と手間が掛かるのです。

最近では、即現金化してくれる不動産買取専門の会社もあるようですが、当然通常売却よりも安い相場でしか買取してくれませんので、あまりお勧めではありません。

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