不動産投資家となるまでの手順

不動産投資と言っても様々なスタイルがありますが、すごく単純にいってしませば不動産を購入するだけの現金を持っていれば誰でも不動産投資を始めることが可能です。

ただし、多くの方は投資物件は金融機関の融資によって購入されるケースが多いので、この場合は、融資期間の審査を通過しなければ不動産投資家になるのは難しいと判断したほうが良いでしょう。

今回はごく一般的なケースとして、正規の職業を持っている会社員や公務員の方などが、副業として不動産投資を始めるまでの手順を簡単に説明していきたいと思います。

1:具体的なビジョンを描く

まず最初に始めていただくことは、どのような目的で不動産投資を始めるのか?どれくらいの投資額で、どれくらいの収入を希望しているのか?など、具体的に自分が思い描いている構想を具現化して行くことから始めましょう。

一番大事なのは、不動産投資の目的です。
あくまでも副収入を目的として始めるのか?将来的な年金補助として始めるのか?または、脱サラをして、将来的には不動産投資家として生活を成り立たせる考えなのか?
この目的によって、次のステップの物件探しが全然変わってくるのです。

2:物件の情報収集をする

不動産投資の目的が見えてくると、物件の情報収集が楽になります。自分の目的に合わせてアパートやマンションを1棟まるごと購入するのか?それとも分譲マンションの一室を購入して賃貸するのか?将来的なことを考えて一戸建ての中古住宅を購入するのかなど、目的がハッキリと見えてくると思います。

物件収集の方法ですが、近年ではインターネットを使って日本全国の物件を探すことが容易に出来ます。さらに、候補となる物件は販売されている中古物件ばかりではありません、裁判所などでは競売にかけられている物件もありますので、それらも視野にいれておくと良いでしょう。

3:物件資料を請求する

気になる物件が見つかったら、販売している業者さんに問い合わせをして物件資料を請求しましょう。相当な掘り出し物件であれば、すぐに物件見学に行っても良いですが、最初のうちは候補となる物件を数件選び、それらを比較しながら検討するのがオススメです。

もちろん、競売などの物件でも詳しい資料を頂くことができますので、最寄の裁判所などへお尋ねしてみてください。

4:物件の現地見学と調査

候補となる物件がある程度絞れてきたら、いよいよ現地へ出向き、物件の内覧をさせていただきましょう。物件内覧時には、かならず地域周辺の調査も怠らないでください。

建物や周辺環境などを含め、あなた自身が住みたいと感じる物件でなければ、今後入居者の確保が難しくなります。物件周辺のアパートや賃貸マンションなどを見て歩き、入居状況などを把握するようにしましょう。

5:具体的な収支計画

具体的に購入したい物件が決まったら、業者にお願いして収支計画書を作成してもらいましょう。いくらくらいの金額で貸し出せば、年間どれくらいの収支が予想できるかなど、詳しい資料を作成してくれるはずです。

もちろん、借入金などの資金計画も一緒に作成してもらうようにしてください。

6:資金計画の確認

具体的な収支計画書が完成したら、今度はそれらの資料をもって融資を受ける金融機関に融資の打診をします。

早ければ2週間くらいで融資可・不可の返事があるでしょう。

7:売買契約

すべての準備が揃ったらいよいよ売買契約を行います。基本的には仲介してくれる業者さんがほとんどの資料を作成してくれますので、あとは契約書に目を通し署名・捺印するだけですので、難しいことは一切ありません。

8:賃貸管理契約

無事物件の売買契約が終わると、次に行うのが賃貸物件として貸し出す際の具体的な計画になります。どこの不動産業者に入居者募集をしてもらうのか?
賃貸として貸し出す際には、自分で物件を管理するのか?管理業者へ管理委託をお願いするのかなど、具体的に決めなければならないことが数多くあります。

管理業者へ委託する際には、毎月管理費が発生することになりますので、どれくらいの管理費用を支払うのかによって年間の収支にも大きく影響しますので慎重に検討するようにしましょう。

必ず何処かの管理業者に委託しなければならないという決まりはありませんので、あなた自身で管理することも可能です。

9:入居者の募集

入居者の募集をお願いする不動産会社や貸し出し後の管理をどのようにするかを具体的に決めてしまえば、後は入居者募集の広告を出してもらうだけです。

あなたが選んだ物件が本当に良い物件であれば、入居者はすぐに決まるでしょうしが、もし入居者がなかなか決まらない場合には、家賃の見直しなどを行う必要が出てくるはずです。

10:賃貸借契約

あなたの物件を借りたいという人がみつかったら、賃貸借契約を取り交わすのですが、その前に大事な役目があります。それは入居審査です。
あなたの物件を借りたいと申し出た人へ物件を貸し出すかを最終的に決めるのは、あなたの仕事です。入居希望の方の詳しい資料は仲介業者が用意してくれますので、それらの資料や不動産会社の担当者の意見を聞きながら入居を許可するかを決めることになります。

入居審査で問題がないと判断した場合には、仲介業者へ連絡して貸し出す意思があることを伝えます。後は、仲介業者が契約書など必要な書類をすべて代行作成してくれますので、署名・捺印するだけです。

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