不動産投資の指標となる利回りとは?

不動産投資の初心者であれば、まず利回りという意味を理解することから始めましょう。
もちろん、不動産投資に限らず利回りというのは投資家である以上、絶対に知っておきたい知識になります。

この利回りを指標として投資する物件を選ぶ人も少なくありません。また、銀行融資などの際にも、この利回りが非常に重要になりますので、この機会に利回りについてしっかりとした知識を身につけておきましょう。

利回りとは?

利回りをすごく単純に解説すると銀行の預貯金の「金利」だと思ってください。
銀行に預貯金した場合、年間○%の金利が付加されますよね?この数字のことを投資では利回りと呼びます。

もちろん不動産投資においても同じです。アパートやマンションなどの売却広告には、この利回りが必ずと言っていいほど記載されています。

それでは賃貸物件を例に利回りの計算をしてみたいと思います。
まず売りに出されている賃貸マンションが8000万円だとします。
このマンションは3階建てで10室があり、現在は家賃10万円で満室の状態です。
毎月の収入は家賃10万円×10室なので100万円となります。
100万円が12ヶ月で年間の家賃収入は100万円×12ヶ月となり、1200万円という計算になります。
物件を8000万円で購入していますので、年間利回りの計算式は「年間家賃収入÷購入資金」×100となりますので、「1200万円÷8000万円」×100=15.0%
つまり、この物件の利回り率は15.0%となります。

昨今、銀行の平均金利が0.025%という時代ですので、この15.0%がどれほど凄い利回りなのかは理解いただけると思います。

不動産利回りの落とし穴

上記で紹介した不動産利回りの計算方法は、一般的な不動産広告などでも使用されている方法なのですが、これはあくまでも満室時が想定されているやり方であり、必ずしもこれだけの利回りが保証されているものではありません。

このように満室を想定している利回りの計算方法を不動産業界では「表面利回り」という言い方をします。
表面的な数字だけしか計算していないやり方なので、このような呼ばれ方をします。
つまり、この表面利回りだけを信じてしまうのは非常にリスクを伴うということになります。不動産の場合、部屋を借りてくれる人がいて成り立つ部分もありますし、家賃収入以外にも出て行く資金も多くあります。その一部が修繕改修費用や固定資産税などです。
このように実質的に入ってくる収入と、出て行くであろう資金を元に利回りの計算をすることを「純利回り」や「実質利回り」という言い方をします。

このように表面的な数字の部分だけを信じて不動産投資を始めるのはあまりにもリスクが高いことが理解いただけると思います。

不動産投資の理想利回り率とは?

それでは不動産投資を始めるに当たり、年間どれくらいの利回りを確保できれば良いのでしょうか?その答えは人それぞれだと思いますが、一般的には表面利回り8.0〜10.0%が確保できれば検討する余地があると言われていますが、必要経費などを考えると12.0%を超える物件が望ましいでしょう。

高い金額を投資して良い物件を購入したからといって、必ずしも高利回りを確保できるわけではありません。いかに少ない投資金額で高利回りの物件をみつけることができるかが成功するための秘訣だと言えます。

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