不動産投資の世界で昨今高い注目を集めているのが「シェアハウス」という存在です。
とくにここ2〜3年ほどで爆発的な人気を博しています。
ルームシェアとシェアハウスを混同して考える方も多いようですが、一般的には友達同士などで一緒に住むことをルームシェアと言い、見ず知らずの他人と同じ建物内で生活することをシェアハウスやゲストハウスという言い方をします。
シェアハウスは、海外では一般的に浸透している賃貸方法なのですが、日本は海外と比べると大きく遅れを取っているのが現状です。やはり人見知りが多いといわれる日本人だからなのでしょうか。
今回はこのシェアハウスがなぜ、不動産投資家に注目されているのかを判りやすく簡単に説明していきたいと思います。
高い利回りを確保できる
例えば築20年の中古分譲マンション(3LDK)を投資目的とし、2500万円で購入したとします。その地域では、3LDKマンションの賃料相場が15万円だったとします。そして単身向けの1DKの賃料相場が65000円だとします。
3LDKマンションであれば、シェアハウスとして貸し出すことで当然3名を入居させることができます。家賃6万円で貸し出しても6万円×3名=18万円という計算になります。
通常通りファミリー世帯に15万円の賃料で貸し出すと年間利回りは、「15万×12ヶ月÷2500万=0.072」となりますので、年間7.2%の利回りということになります。
それをシェアハウスとして貸し出した場合の計算をすると「6万×3名×12ヶ月÷2500万=0.0864」となりますので、年間8.64%の利回りが確保できることになります。
さらに賃料を7万円だとして計算すると年間の利回りは10.08%と非常に高利回り物件となります。
1DKの相場が65000円の地域なのに、賃料を7万円は少し無理があるのでは?と思った人も多いでしょう。しかし、これは決して無理な金額ではありません。シェアハウスでは地域の1DKや1LDKの相場よりも高額で貸し出している物件が多数あります。
相場より高額な賃料でも借りる人がいるのには理由があります。それは、シェアハウスだと浴室やキッチンが広いというメリットがあるのです。
シェアハウス利用者の7割強が女性だと言われていますので、広くて綺麗な浴室やキッチンというのは凄く魅力的な材料なのです。
それと、シェアハウスの場合だと初期の入居費用として敷金や礼金、さらには仲介手数料が掛からない物件が多いので、その費用を月々の賃料に回せるという考え方もあるのです。
リスク分散できるので不動産投資向き
さらにシェアハウスが不動産投資に向いている理由がもう1つあります。それは、空室リスクを最小限に抑えることができることです。
分譲マンションのように区分投資物件であれば、空室が発生した時点で融資返済のための家賃収入が途絶えることになります。1ヶ月や2ヶ月で入居者が決まれば蓄えで何とか凌ぐこともできるでしょうが、空室期間が半年や1年続く可能性もゼロではないのです。
しかし、シェアハウスであれば空室が発生するリスクを最小限に抑えることができます。
3名中1名が退去しても、残り2名の賃料が収入として入ってきますので、融資返済くらいの収入は賄うことが可能です。
最近本屋さんでも、不動産投資のコーナーを探すと、このようなシェアハウスと不動産投資の本を目にすることがあります。不動産投資とシェアハウスの関係を詳しく知りたい方は参考にしてください。
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