エコキュートは何を基準に選べばいいの?

「4人家族くらいなら370Lタンクで大丈夫ですか?」

一般的な家庭では、貯水タンク370Lタイプか460Lタンクで十分だと思います。

メーカーが推奨している貯水タンクの目安は以下の通りです。

  • 2〜3人家族=240〜300L
  • 3〜5人家族=300〜460L
  • 5〜6人家族=460〜530L

ただし、年頃のお子さんがいるような家庭では、朝からシャンプーしたり、シャワーの回数も増えてしまいますので、ライフスタイルによって判断することをオススメします。

「夜中の騒音は気になりませんか?」

エコキュートや電気温水器は電気料金が安い深夜の時間帯を利用してお湯を沸かします。

そのため、深夜の騒音を気にする方が多くいるようですが、最近のエコキュートは静音設計によって40dB(デシベル)程度になっています。

エアコンの室外機が45〜50dBといわれていますので、あまり気にする必要はないと思います。

ただし、一軒家など隣家との距離が保てない場所に設置する場合には、騒音問題も十分に配慮しておくことをオススメします。

「浴室が2階でも大丈夫ですか?」

電気温水器だと2階に浴室がある場合に、シャワーの圧力が弱まったりすることがありましたが、エコキュートは全て高圧力式を採用していますので、2階であっても問題なく使用することが可能です。

ただし、3階になると若干水圧に心配がありますので、販売店やメーカーに相談されることをオススメします。

「エコキュートは追い焚きが出来ないって本当ですか?」

古い電気温水器などに追い焚きができないタイプもありましたが、最近のエコキュートは基本的にフルオートタイプの機種が多いので、追い焚きも問題ありません。

追い焚きを希望される場合は、必ずフルオートタイプなのかを確認するようにしてください。

「貯水タンクの目安を教えてください」

4人〜5人家族の家庭では、一般的に370Lタイプか460Lタイプの貯水タンクを選択される場合が多いようです。

ただし、370Lタンクだからといって、370Lピッタリで貯水してあるお湯が切れる訳ではありません。

基本的に貯水タンクのなかには、80℃前後のお湯が貯めてありますので、40℃のお湯を使う場合には、水を混合して温度を下げることになります。

つまり単純計算しても、容量の2倍程度のお湯を使える計算になります。

「旅行などで長期間、留守にする時でもお湯を作り続けるのですか?」

お正月やGWなどに旅行で長期間留守にする場合には、エコキュートの運転を停止しておくようにしましょう。

停止忘れていると、毎日お湯を作り続けますので、無駄な光熱費が掛かってしまいます。

また、2週間を超えて留守にする場合には、運転を停止するだけでなく、衛生面の問題もありますので、タンク内の水をすべて抜いておくことをオススメします。

「停電時は、まったく使用できなくなるのですか?」

エコキュートや電気温水器で勘違いされがちなことに、停電時にはまったく使用できないと思っている人が多いようです。

停電時には、たしかにお湯を沸かしたり、湯張りをすることは不可能ですが、タンク内にあるお湯を水道蛇口やシャワーから出すことは可能です。

ちなみにガス給湯器であっても、リモコンなどによって電気制御されていますので、停電時には使用できなくなります。

「井戸水でも使用できますか?」

一般的なエコキュートでは、残念ながら井戸水や温泉水を利用することは出来ません。

これは、水圧の問題や腐食の問題などがあり、適正な使用と認められずに保証が受けられない可能性があるからだと言われています。

ただし、ここ2〜3年くらいで各メーカーから井戸水に対応した専用の機器も販売されていますので、多少割高になってしまいますが、そちらで検討することをオススメします。

「季節によってエコキュートの光熱費は変化しますか?」

これはガス給湯器や電気温水器でも同じことが言えるのですが、水温が下がる冬場には通常以上のエネルギーが必要になりますので、光熱費は高くなりますし、水温が上がっている夏場には通常よりも光熱費を節約することができます。

春や秋を100%として考えた場合、冬場が140%で夏場が60%という考えた方が解かりやすいかもしれません。



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