床暖房システムのメリット
メリット1:「家全体を暖める」
床暖房はファンヒーターやエアコンと違い、部屋全体を均等な温度に温めることができる暖房設備です。
また、高気密・高断熱住宅であれば、部屋のみならず、家全体を同じ室温に保つことができますので、部屋の温度とトイレや浴室との温度差もなくなりますので、ヒートシックの心配も少なくあります。
さらに、足元から温めてくれますので、冷え性の方でも快適に生活することができるようになります。
メリット2:「室内をクリーンに保てるので健康的」
ファンヒーターやエアコンのように、室内に風を起こしませんので、空気中に埃を舞い上げる心配がありません。
また、床暖房システムはフローリングが一般的なので、畳に比べダニの発生を抑える効果もあります。
ダニの発生を抑え、埃を舞い上げないので、喘息やアトピー体質の方にも優しい暖房設備だといわれています。
メリット3:「火災や火傷の心配がない」
石油ストーブやファンヒーターなどは、火災の原因にもなりますし、小さなお子さんが誤って火傷を負ってしまう事故も少なくありません。
床暖房システムでは、熱源をすべて床下に配置していますので、火傷の心配もありませんし、火を使わないので火災の心配もありません。
メリット4:「設置スペースの問題もなく、静音設計です」
基本的に部屋のなかから暖房器具がなくなりますので、部屋を広く使うことができますし、見た目的にもスッキリとします。
子供部屋のように、ちょっと狭いお部屋でも、電気ストーブやファンヒータを置かなくて済みますので、部屋を広く使うことができます。
また、ファンなども付いていませんので、騒音を気にすることもなく、とても静かです。
床暖房システムのデメリット
デメリット1:「導入費用が高額」
床暖房の最大のデメリットは費用面だと思います。
温水式や蓄熱式など、いろいろなタイプの床暖房システムがありますが、どのタイプの床暖房システムでも、導入費用は決して安くはありません。
とくに、既存の住宅に設置する場合には、新築時に設置するのと比較して1.5倍ほどの費用がかかるといわれています。
デメリット2:「部屋が暖まるまでに多少時間がかかる」
ファンヒーターやエアコンと比較して、床暖房システムだと部屋が暖かくなるまでに1時間ほど掛かります。
ただし、タイマー機能が備わっている商品が多いので、タイマー機能を上手に使いこなせば問題ないと思います。
デメリット3:「使用できる床材が決まっている」
既存のフローリングのまま床暖房システムを導入できると思っている人が多いようですが、基本的には、フローリング材ごと交換することになります。
無垢材のフローリングも、反ったりヒビ割れを起こす可能性があるので、床暖房を設置することはできません。
専用のフローリングを設置することになりますので、これも初期導入費用を高額にする要因でもあります。
デメリット4:「停電時には使用できない」
当然なのですが、地震や台風などの災害によって停電になってしまった場合には、床暖房システムは全てストップしてしまいます。
非常用として、石油ストーブやファンヒーターなどを用意しておくことをオススメします。
デメリット5:「低温やけどに注意」
寒い冬場などに、床暖房は本当にポカポカと気持ちが良いです。
しかし、直接床に長い時間寝転がっておくと「低温やけど」を起こす可能性もあるそうなので、注意が必要です。
とくに、小さなお子さんや高齢者がいる家庭では気をつけましょう。
また、酔っ払って床で寝てしまうという行為も危険ですので絶対に止めましょう。