エコキュートで電気代を節約できる?

エコキュートのメリット

メリット1:「光熱費の削減効果がある」

エコキュートにすることで、ガス給湯器を使用している場合の光熱費と比較して、一般家庭では月に5000円〜7000円ほどの削減効果が期待できるそうです。

都市ガスやプロパンガスだと、ガス給湯器がガス料金の70%を占めるといわれています。

この料金が光熱費から削減されるだけでも、かなりの節約効果が期待できます。

ガス給湯器からエコキュートに変更することで、当然電気の使用量が増えますので、電気代金も高くなります。

しかし、オール電化の料金パックを利用することで、エコキュート自体の電気代は月に1000円〜1500円ほどの負担増に抑えることができるのです。

メリット2:「環境に優しい」

エコキュートはヒートポンプ方式によって水を沸かしますので、地球環境の面でも高い評価を受けています。

オゾン層の破壊の原因にもなっている、フロンガスをまったく使用しないのもエコキュートのオススメポイントの1つです。

さらに、深夜電力を利用してお湯を沸かしますので、これまで無駄になっていた深夜電力を有効的に活用することで、結果として昼間の電力量を減らせるのでエコに繋がるのです。

エコキュートのデメリット

デメリット1:「設置スペースが必要」

エコキュートは、エアコンの室外機に似たヒートポンプ機と、お湯を貯めておく貯水タンクを設置する必要がありますので、ガス給湯器や電気温水器と比較すると、広めの設置スペースを確保する必要があります。

一戸建てなどであれば、設置スペースの問題はあまり気にする必要はないと思いますが、分譲マンションにエコキュートを設置する場合には、設置スペースの問題はかなり深刻になります。

とくに貯水タンクは高さ2mを超える物も珍しくありませんので、設置スペースが確保できずに小さなタンクを設置すると、今度は湯切れの問題が発生してしまいますので注意が必要です。

デメリット2:「高額な初期費用がかかる」

やはり何と言っても初期費用が高額になってしまうのは、エコキュートのデメリットだと思います。

エコキュートと比較検討される場合が多い、「エコジョーズ」や「電気温水器」だと30万円ほどで設置できるのが、エコキュートの場合だと約2倍の60万ほど掛かってしまいます。

さらに、国から支給されていたエコキュート設置時の補助金制度も、平成22年度に廃止されてしまいました。

同時に各自治体から出されていた補助金も、24年現在では一部の自治体を除いてはほぼ廃止されています。

デメリット3:「耐用年数が未知数」

エコキュートは2001年に販売が開始されており、やっと10年を迎えた商品です。

一般的には、エコキュートの寿命は10年〜15年と言われていますが、実際に15年を過ぎていませんので、本当のところエコキュートの正確な耐用年数は解かっていないのが現状です。

さらに、貯水タンクに大量の水を貯めておく必要がありますので、分譲マンションなどでご使用になる場合、万が一水漏れなどの故障を起こしてしまうと、下階にまで水漏れ被害を与えてしまう恐れがあります。

分譲マンションなどでエコキュートや電気温水器を設置する場合には、保証制度をしっかり確認することはもちろんですが、家財保険などにもしっかりと加入しておくことをオススメします。

デメリット4:「貯水量に限りがある」

エコキュートの貯水タンクは、貯めておける貯水量が限られており、そのため家族が多い家庭だと湯切れを起こしてしまう可能性があります。

タンクの貯水量を超えてしまうと、電気料金が高い昼間に、新たにお湯を沸かすことになりますので、光熱費の削減どころか、逆に光熱費が上がってしまう恐れもあります。

購入時に貯水タンクの水量を数パターンから選択することができますので、家族の人数や1日の使用量をしっかりと見極めて、適切な貯水量のタンクを選ぶようにしましょう。



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