全ての生活家電を電気で

最近よく耳にするようになった「オール電化」や「オール電化住宅」ですが、具体的にどのような仕様の住宅かご存知でしょうか?

オール電化住宅とは、単純に家庭内にある生活家電の全てを電力でまかなうことをいいます。

つまり、多くの家庭では都市ガスやプロパンガスで使用している、「ガスコンロ」や「ガス給湯器」を「IHクッキングヒーター」や「エコキュートor電気温水器」に変更するだけでオール電化住宅になってしまうのです。

オール電化のイメージ

わたしが実際に、ハウスメーカーや不動産会社に勤めていた時に感じたことなのですが、オール電化と聞くだけで、ご年配の方や知識が少ない方は「凄くお金が掛かるんでしょ?」とか「ガス代を払わない代わりに電気代が凄く高くなるのでしょ?」というイメージをお持ちです。

つまり、オール電化にするには、200万円も300万円も掛かるし、電気料金も2倍や3倍になると思っている人が多かったです。

しかし、ここ2〜3年で太陽光発電システムが注目を集めるようになり、それと同時にオール電化にも興味を持つ人が多くなったことで、やっと「高額な工事費用が必要」や「電気料金が高くなる」という間違ったイメージが解消されているように思います。

暖房器具もオール電化の時代へ

一般的にオール電化といえば、上記で説明したように「IHクッキングヒーター」と「エコキュートor電気温水器」を導入することなのですが、その他にも石油ストーブやガスヒーターなどを「エアコン」「床暖房システム」「蓄熱ヒーター」などへ変更することも可能です。

とくに、お年寄りや小さなお子さんがいる家庭では、石油ストーブなど火事の原因を家庭内から排除することで安全面も確保できます。

オール電化住宅の普及率

2011年度までのオール電化普及率は、全国平均だと9.7%となっています。
2003年の東京電力エリア内の普及率が4.8%だったことを考えると、約2倍になっています。

2011年時点では、10軒に1軒がオール電化住宅だということになります。この数字を多いとみるか少ないと思うかはあなた次第ですが、新築住宅でのオール電化普及率は33.8%という高い数字になっています。

さらに2020年には、全国普及率が20%を超えると予想されており、今後もオール電化住宅は急激に増加していく傾向にあるようです。

オール電化と太陽光発電システム

オール電化住宅と最強の組み合わせとなるのが、太陽光発電システムです。

オール電化住宅では、家庭内すべての生活家電を電力で補いますので、当然電気使用量が以前よりも多くなってしまいます。

そこで、オススメなのが電力を自家発電することができる太陽光発電システムです。

太陽光発電システムを設置することで、電気料金が割高な日中の使用電力をほぼカバーできますし、発電して使用出来なかった分は売電することができます。

使用電力と売電を上手く利用することができれば、1ヶ月の電気料金を0円に抑えることも十分可能になります。

太陽光発電システムを設置するには、まだまだ高額な初期費用が掛かりますが、それだけのコストを掛けてでも、思い切って導入する価値は十分にあると思います。



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