温水式床暖房システムと比較検討されるのが、「蓄熱式床暖房システム」です。
温水式同様に、動力は電気なのですが、構造自体はまったくの別物だと考えたほうが良いでしょう。
今回は、蓄熱式床暖房システムについて、簡単に説明していきたいと思います。
蓄熱式床暖房システムの原理
蓄熱式床暖房システムとは、床下に蓄熱機能がある素材を配置しておき、電気料金が安い深夜の時間帯に蓄熱材を温めることで、その熱を放出することで床全体を暖めることができます。
似たようなシステムとして、安価で設置することができる「電熱線式ヒーター床暖房」や、温度センサーを備えている「PTCヒーター式床暖房」などがあります。
蓄熱式床暖房システムの初期費用
蓄熱式床暖房システムを導入するには、床下の大幅なリフォームが必要になります。
もちろん、リフォーム工事において蓄熱式床暖房システムを導入することも可能なのですが、コスト面など現実的な問題を考慮すると新築時に導入することをオススメします。
新築時に導入する場合でも、部屋の広さにもよりますが、一般家庭のリビング10畳〜14畳として考えても、部材費や工事費を含めて100万円程度の費用が必要になります。
蓄熱式床暖房システムの保温時間
蓄熱式床暖房システムは、上記で紹介したように深夜帯に蓄熱材を保温しておき、その熱で床を温めるのですが、どれくらいの時間、効果があるのか興味がありますよね。
一般的なタイプの床暖房システムでは、蓄熱材の保温効果は10〜12時間程度だといわれています。
つまり、朝方に2〜3時間稼働させておき、夕方にも2〜3時間稼働させることで、ほぼ1日中ずっと快適な空間を実現できるという訳です。