家庭内で亡くなる人の4分の1がヒートショックによるものだと言われています。
人数にすると、年間1万人以上だそうです。
このヒートショックが引き起こされる原因について、簡単に説明していきたいと思います。
ヒートショックの原因
ヒートショックを引き起こす原因は、なんといっても家庭内の温度差にあります。
ヒートショックは、夏場よりも冬場の早朝と夕方に発症しやすいことが、医学的にも証明されています。
なぜ、夏場よりも冬場に多いのか?
それは、ヒートショックを引き起こす原因が、急激な血圧の上昇にあるからだと言われています。
冬の寒い日など、家族が集まるリビングなどは、常に暖房が入れてあり、暖かい状態だと思います。
しかし、リビング以外の廊下やトイレって凄く寒いですよね?
このように急激に部屋の温度が変化すると、人間の体は温度の変化に対応しようと、一気に大量の血液を流そうとするのです。
そのため、血管が急激に圧迫されたり、心臓へ過度の負担が掛かってしまい、脳卒中や心筋梗塞という突発的な病気を発症してしまうそうです。
ヒートショックの原因は日本の住宅事情にある
ヒートショックを起こすのは、廊下やトイレ、そして洗面所や浴室だといわれています。
このような場所を想像してください。
どこも暖房設備が整っていない場所ばかりです。
日本では、それが常識となっていますが、諸外国に目を向けると、それは非常識なのです。
例えばヨーロッパの諸外国では、浴室に暖房設備を設置している住宅の数は実に9割以上にものぼりますし、お隣の韓国でも5割程度の設置実績があるそうです。
それに対して日本国内では、浴室暖房設備を整えている住宅は1割にも満たないそうです。
夏場にもヒートショックは起こる
冬場ほどではありませんが、夏場にもヒートショックの危険はあります。
夏場の暑い時期に、外出から戻ると部屋の中は冷房で冷えきった状態にあります、つまり冬場とは間逆の状態となっている訳です。
このように激しい温度差こそがヒートショックの原因となっていますので、
冬場・夏場に関係なく、部屋の温度と廊下やトイレなどの温度差が10度以上ある場合には、ヒートショックの危険があることを忘れないでおきましょう。