病院などの専門機関において、シックハウス症候群だと診断されてしまった場合ですが、早急に対策を練る必要があります。
まずは、症状が今以上悪化しないためにも、原因となっている建物から離れて、しばらくの間はホテルや実家などを拠点とし、どのような化学物質が原因なのかを特定しましょう。
建築前のシックハウス対策
マイホームの建築前に、シックハウスについての知識を高め、十分な対策をするのが一番の得策だと思います。
使用する建材や壁紙、塗料に防腐剤などに、どのような薬品や化学物質が含まれているのかを確認するようにし、それらの薬品や化学物質が国が指定している特定化学物質に該当しないかの確認も忘れずに行いましょう。
また、建築業者のモデルハウスなど、同じ建材を使用している箇所には、積極的に足を運ぶようにし、長時間かかる打ち合わせなどは、できるだけモデルルーム内で行うのも1つの手段だと思います。
建築後のシックハウス対策
中古住宅や建売住宅のように、すでに建物が完成している物件については、建築前のように使用する建材や壁紙を指定することは、ほぼ出来ません。
建築後の物件であっても、まったく対策ができない訳ではありません。
有害な化学物質を多く輩出しているものが何なのか?いち早く特定することで、その被害を最小限に抑えることが可能になります。
また、最近では1dayステイ体験などを実施している建築業者も多いので、正式な契約を交わす前に、1日でも2日でもいいので、その住宅に実際に寝泊まりしてみるのも得策だと思います。
建築後、3ヶ月以上経ってから入居する
建築途中など、現場の見学に行かれることもあると思います。そのような時に体調に異変を感じることがあれば、シックハウスの恐れがあります。
そのような場合には、建築後3ヶ月経ってから入居することをお薦めします。
多くの建物は、建築してから3ヶ月ほどでホルムアルデヒトやトルエンなど、有害な化学物質が3分の1〜5分の1程度に減少することが解かっています。
ただし、この3ヶ月間も室内の換気を十分に行うことが条件です。閉鎖した室内であれば逆に有害な化学物質が室内に充満する恐れがありますので、逆効果となります。