シックハウス症候群とは？

自宅で具合が悪くなる！？

住宅を取り巻く様々な要因により、頭痛や吐き気、痒みや倦怠感など、人体に悪影響を及ぼすことをシックハウス症候群といいます。

シックハウス症候群を引き起こす原因は、住宅内にある様々な化学物質だと言われています。

このシックハウス症候群は、一見すると花粉症や風邪などの症状と似ているため、自分がシックハウス症候群に犯されていると知らずに過ごしている人も多く、近年では住宅事情を考える際、最優先課題として取り上げられることも少なくありません。

住宅内にある様々な化学物質が原因であるのなら、なぜこれまでシックハウス症候群を発症する人が少なかったのでしょうか？

それは、近年の高性能住宅が大きく関わっています。

高気密・高断熱住宅というのが主流になっていますが、その影響で住宅内に充満している有害な化学物質の逃げ場を、完全にシャットアウトしてしまったからです。

また木造住宅から、鉄骨住宅へとシフトチャンジしたのも要因の１つだと考えられています。

シックハウス症候群を発症すると、吐き気に頭痛など、様々な症状となり現れますが、その他の病気を誘発する恐れもあるのです。

とくに小さなお子様などは、化学物質に対する体内の許容範囲を超えている状態ですので、アレルギーや喘息などへの免疫力が著しく低下しており、容易にアレルギーや喘息などを引き起こしてしまうケースも珍しくありません。

さらに、この症状を放置しておくことにより、シックハウス症候群から更に重度の化学物質過敏症へと移行してしまう恐れもあります。

シックハウス症候群と化学物質過敏症では、わたしたち一般人では、症状を見分けることはほぼ不可能です。

シックハウス症候群よりもさらに重度の化学物質過敏症へと発展させないためにも、少しでも早く専門家の診察をうけ、適切な治療をすることが何よりも大事になってきます。