住宅のなかには、欠陥住宅や地盤沈下の影響により、家そのものが傾いてしまう場合があります。
そのような傾斜住宅に長年住み続けていると、様々な健康被害へと繋がる恐れがありますので、早急の対策が必要になってきます。
今回は、家そのものが傾いてしまっている、傾斜住宅についての健康被害を簡単に紹介していきたいと思います。
わずか0.6度の傾きですら健康被害が起こる
傾斜住宅といっても程度は様々です。
素人が家のなかに入っても、傾斜していることに気付かない程度のものもあれば、ビー玉などを床に置くとコロコロと転がってしまうほどのケースもあります。
それでは、わたしたちのような素人が家のなかに立って、実際に傾斜していることを感じるのは、何度くらいの傾斜だと思いますか?
住宅の傾斜は1/1000という感じで表されます。新築時の許容範囲が3./1000とされています。
この3/1000であれば、傾斜角度に直すと約0.2度となります。
1.0度程度の傾斜があれば、1/60となります。
1/100=約0.6度程度で人的に傾斜を感じる人が多いようです。これくらいの傾斜になると頭痛などの健康被害を訴える人も現れます。
傾斜角度2度を超えると
住宅の傾斜角度が2度を超えるようになると、かなりの確率で頭痛・吐き気などを感じるようになり、精神的なストレスから食欲不振などの症状を訴える人も多くいます。
さらに傾斜角度が7度を超えてしまうと、健康への被害は相当深刻だと言えるでしょう。
できれば、すぐにでもその家を離れることを忠告されるレベルだと思ってください。
よくテレビ番組などで、ビー玉を床に置くと転がっていくのを見る機会があると思いますが、あのようにビー玉などが転がるには、0.6度程度の傾斜があれば可能だと言われています。
中古住宅の購入を検討している人へ
傾斜住宅を一番心配しなければならないのが、中古住宅を購入するときです。
0.6度以下のように、わずかな傾きであれば、気付かないことも多くあります。
物件を見学する際に、ドアの開閉が不自然だったり、障子や襖の開閉が重たい場合などは、住宅が傾斜していないか、専門的な業者で調査してもらうようにしましょう。
住宅の傾斜には、色々な原因が考えられますが、ほとんどのケースでは多額の補修費用が必要となります。