シックハウス症候群やヒートショックほど注目されていませんが、密かに高層マンションなどの健康被害が急増しています。
とくに高層階に住む住人の健康異常が注目されており、「コワ〜い高層マンションの話」という本も販売されています。
そこで、今回は高層階に住む際の健康問題などについて、簡単に説明していきたいと思います。
高層階に住むと流産のリスクが高くなる
高層階に住むことでの健康問題には、車酔いのような状態が続くことや精神的な問題が取り上げられています。
しかし、一番高い注目を集めているのが、女性の出産に関わる問題なのです。
高層マンション問題などの著者でもある、東海大学医学部に在籍している逢坂文夫講師によると、高層階に住む33歳以上の女性であれば、実に44%も流産の経験があるというのです。
また、流産ばかりでなく出産に関してもリスクが高いといわれています。
例えば、出産時に帝王切開になる確率が、10階以上に住んでいる女性では30%強なのに対し、1階や2階の低層階だと20%弱になるそうです。
さらに、頭のサイズが大きい新生児が産まれてくるというのも有名な話です。
高層階と子育ての問題
健康被害といえるか微妙ですが、高層階に住んでいる子供は自立性が弱くなると言われており、オネショ癖が治らない、怒ったり泣いたりと感情の起伏が激しい、コミュニケーション力に足りないなど、子供の成長にあまり良いとされていません。
また、高層階で育てられた子供には、アレルギー体質の子供が多くなり、低体温症になりやすいとも言われているのです。
これらすべてが本当に高層マンションなどと関係しているのかについて、医学的に立証されている訳ではありませんが、実際に高層マンションのリスクについて訴えている医学者や研究者がいるのも事実です。