生命保険として不動産投資をしている人もいらっしゃいます。
いったいどのような意味なのか解らないという人もいらっしゃると思いますので、そのカラクリを簡単に説明していきたいと思います。
生命保険としての不動産投資術
不動産投資として賃貸アパートやマンションを購入するには金融機関から融資を受けることになります。
最近では、投資物件の販売価格全額を融資してくれる金融商品も少なくありません。
例え全額融資が無理でも、物件価格の9割ほどは融資を利用するのが一般的です。
そうなると、5000万円の投資物件であれば4500万円ほどを融資でまかなうことになります。
不動産投資の場合、一般の住宅ローンを使うことは難しいので、事業ローンやアパートローンなどを使って融資を受けるのですが、これらのローンでも住宅ローンと同じように団体信用保険への加入を条件としている商品がほとんどです。
つまり、融資利用者に万が一のことがあったとしても、ローン残債は保険で支払ってくれますので、残されたご遺族に借金が残ることはありません。
しかし、借金は残らなくても購入した不動産物件は残ります。つまり、これが残された遺族への生命保険の代わりになるのです。
残された遺族のかたは、不動産を所有し手いる限り家賃収入が毎月入ってきますし、管理などの手をわずらわしいと感じるのであれば、売却することも当然可能です。
もし売却すれば、5000万円で購入している物件ですので、5000万円前後での売却が可能となるでしょう。毎月数十万円という家賃収入を得ることも出来ますし、売却すれば数千万円という所得を得ることもできます。
これが、不動産投資を生命保険代わりに利用できるカラクリになります。
あまり気分の良いお話ではありませんが、このような投資方法もあるということを知っておいて頂ければと思います。