不動産投資において、一番困るのが家賃を滞納されてしまうことです。家賃を払ってもらわないと、融資の返済が困難になってしまいます。ですので、家主さんは真剣に入居者の事前審査を行います。
きっとこれから、不動産投資を始めてみようと考えている人の多くが、同じように家賃を回収できないケースを大きなリスクの一つだと考えているはずです。

すでに賃貸事業を営んでいる家主さんであれば、当然知っていることなのですが、これから賃貸業を始めようと思っている人に100％家賃を回収する方法をアドバイスしていきたいと思います。

家賃回収率を100％にする方法

5年ほど前までは、家賃滞納のリスクを避けるために、家主さんは入居者の事前審査に相当な力を入れていました。どんな会社で働いている方で、どれくらいの収入がある方なのか？
そのため、少しでも不安があると入居を断るという家主さんも少なくありませんでした。

しかし、入居審査を慎重になりすぎると、今度は入居者がみつからずに空室のリスクが伴い続けることになります。空室リスクを避けたいがために、入居審査を甘くすると家賃滞納のリスクが伴います。とても悪循環です。

家賃滞納リスクと空室リスク、この2つが不動産投資の2大デメリットでもありました。
しかし、ここ5年ほどでその状況は一変しています。皆さんも小耳に挟んだことくらいあるかもしれませんが、家賃保証会社が誕生しました。　
正確には、家賃保証会社はもっと前からあったのですが、ここ5年ほどで一気に知名度をあげ、利用する不動産会社が増えたことで市民権を得るようになりました。
それまでの家賃保証会社といえば、サラ金まがいに家賃の回収を行うことが問題視されたり、乱暴な言葉で入居者を恫喝するなど良いイメージがありませんでした。

しかし、家賃保証会社が不動産業界に根付いたことで、やっと不動産会社もどの家賃保証会社が信頼できる会社なのか？どの会社が評判が悪いのか？というのを認識し始めて、悪徳家賃保証会社の締め出しに成功したと言えるでしょう。

現在不動産会社と提携している家賃保証会社のほとんどが、信頼のできる会社がほとんどです。

家賃保証会社のシステムとは？

それでは家賃保証会社のシステムを簡単に説明したいと思います。家賃保証会社とは、入居時の契約の際に、入居者には家賃保証会社とも契約をしていただくことになります。

当然、家賃保証会社の方でも入居予定者の事前調査を行い、契約できる人物なのかを判断することになります。家賃保証会社の審査では、過去に自己破産したり、借金の返済トラブルを抱えていなかったか？なども調査することができます。
本来は、保証人を確保できない入居希望者のために、確立されたシステムだったのですが、今では入居者というよりも、家主さんのリスク回避目的として家賃保証会社を利用することが多いようです。

入居者が決められた日に家賃の支払いがないと、家賃保証会社が入居者に代わり、家賃の全額を不動産会社もしくは家主さんの口座に入金してくれます。
滞納した入居者には、不動産や家主に代わり、立替支払いをした家賃保証会社が債権者となり取立て業務を一任してくれます。もちろん、滞納期間が長くなれば最終的に裁判とかになるのですが、この裁判も家賃保証会社で行うことになります。

つまり、家賃回収業者や裁判手続きなど、不動産会社や家主さんにとって面倒な業務を一手に引き受けてくれるのが家賃保証会社という存在なのです。
家賃保証会社を利用する条件として、契約金が必要ですが、これも当然入居者が支払うことになります。相場としては家賃1ヶ月くらいのケースが多いです。