シロアリ駆除剤と健康問題

住宅における健康被害の多くは化学物質によるものです。その代表的な物としてシロアリを駆除する薬剤があります。当然と言ってよいほど、シロアリ駆除の薬剤には化学物質は含まれています。

シロアリ駆除剤のなかには、あまりも人体への影響が懸念され、使用が禁止された薬剤もあります。現在使用されているシロアリ駆除剤は、人体への影響を最小限に抑える薬品となっていますが、それでも人体への影響はゼロではありません。

また、薬剤その物の有毒レベルが低くても、その薬剤を体内に大量に取り込むことで、大きな健康被害へと繋がるケースも多くあります。つまり、使われている薬剤の種類と同様に、どの程度の薬剤を体内に吸収したかによって健康被害への影響は変わってくることになります。

シロアリ駆除剤における健康被害対策

シロアリ駆除剤が健康に良くないと解かっていても、シロアリ対策をしない訳にはいきません。新築時に塗布されているシロアリ防腐剤は、5年サイクルで効果が切れてしまいます。つまり、新築からわずか5年という短いサイクルで常にシロアリ薬剤を塗布しなければ効果は薄れてしまいます。

当然5年おきに数十万円という出費が掛かることも痛いのですが、何よりも心配なのは人体への健康被害です。新築から5年間は何も問題がなかったが、新たにシロアリの薬剤を塗布した時期を境に体調が悪くなったという話をよく聞きます。

この原因として、一気に大量の薬剤を体内に取り込んだことや、新たに塗布したシロアリ薬剤が以前と違う薬品だったことで、人体に悪影響がでたという2つケースが考えられます。

このように新築時と違うシロアリ業者に防腐処理を依頼する場合は、その会社が使用している薬品が家族に悪影響を及ぼさないか事前に調べておくのもひとつの手段です。例えば、その業者にお願いして、最近シロアリ防腐処理を行った建築中の住宅現場へ訪問させて頂き、目が痒くなったり、涙や鼻水が出たりする場合は、薬品がカラダに合っていない可能性が考えられますので要注意です。

また、住宅メーカーでは、特殊な方法で家の柱にシロアリ対策の薬品を注入する方法を用いている場合も有ります。有名なのが木造住宅で多くのシェアを持つ一条工務店です。

一条工務店などでは、木材にシロアリ薬剤を加圧注入する方法を取っています。この加圧注入という技術により、半永久的にシロアリ薬剤の効果が継続しますので5年に1度のシロアリ対策が必要なくなります。



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