引越しが多い春休みや夏休みの時期になると、悪質な引越し業者も増えてきます。
家のポストに引越しのチラシが投函されていたり、新聞折込チラシなどにも入ることがあります。
繁忙期は引越し業者も忙しいので、なかなか希望する日に引越しの予定を入れられないケースがあります。
そんなとき、ポストに投函されていた引越しのチラシを思い出して連絡する人もいるでしょう。
ポスティングしている引越し業者が全部悪いとはいいませんが、悪質な引越し業者が混ざっている確率が高いことは間違いありません。
悪質な引越し業者に依頼してしまい、新居が傷ついたり、荷物が壊れていたりして後悔しないためにも、悪質な引越し業者の見分け方を知っておきましょう。
値引を想定した見積もりを提示してくる業者
引越しはある程度値引が可能だということはご存知の人も多いでしょう。
3月や4月の繁忙期でなければ、ある程度は値引に応じてくれます。
しかし、なかには値引されることを計算した上で、見積もりを提示してくれる引越し業者もあります。
このような悪質な業者は、複数の引越し業者から見積もりを取れば一目瞭然です。
他の引越し業者が10万円前後の見積もりなのに、その業者だけが13万の見積もりだった場合など、完全に値引を考慮した見積もりだと考えられます。
複数の業者から相見積もりを取れば、そんなことはすぐにバレてしまいますが、なかには面倒だといって1社だけから見積もりを取る人も少なくないのです。
繁忙期だけやたら引越しにチカラを入れている運送業者
引越し料金の相場を知っている人はそう多くありません。
ただ3月や4月、8月などの繁忙期になれば、引越し料金が割高になることを知っている人は多いようです。
引越し料金に関して、閑散期は値引合戦が繰り広げられ、その分を繁忙期で取り戻すというのが一般的な引越し業者の考え方です。
しかし、悪質な引越し業者になると、閑散期は荷物の運送などをメインにして、引越しが多くなる繁忙期にだけ引越しの仕事をメインにしている会社もあります。
このような業者は、引越しに関する知識や経験が乏しいので、それだけ想定外の事故やトラブルが起こる可能性が高くなります。
繁忙期だけ、やたら家のポストなどにチラシを投函する業者は要注意です。
そしてチラシや見積書に運送業の許可を受けている認可番号が記載されているかも確認してください。
電話や営業マンの言葉使いや態度
電話を掛けたときの事務員の言葉使い、見積もり時の営業マンの態度などをみれば、その会社のレベルが解ります。
しっかりた社員教育をしていれば、電話の対応も営業マンお態度もきちんとしています。
折り返し電話させますといって、一向に電話が掛かってこない、明日までに見積もりを出しますといっていたのに、約束の日を過ぎても見積もりが届かないというケースは問題外です。
約束を守れない会社は信用できません。
トラックのナンバープレートに注目
近所で引越しをしているとき、トラックに注目してください。
トラックのナンバープレートが緑色か黒色のはずです。
まれに白色や黄色のナンバープレートをつけている引越しトラックがありますが、これは少し注意が必要です。
一般的に運送業の許可を受けていりトラックであれば、以下のような決まりがあるからです。
ナンバープレートの色
「緑色」・・・一般貨物自動車運送事業者
「黒色」・・・貨物軽自動車運送業事業者
引越しの繁忙期になると、白色や黄色のナンバープレートをつけた車両を見かける機会が増えてきます。
手付金や内金を要求してくる業者
国土交通省が定めている引越しに関する法律では、手付金や内金を受け取らないように勧告しています。
しかし、悪質な引越し業者になると、キャンセル防止のために「手付金や内金を払ってもらえれば値引出来ます」といって、強引に前金を払わせようとします。
引越しは2日間までなら、無料でキャンセルすることが認められています。
しかし、手付金や内金を払っていると、2日間であってもキャンセル料を取られることがありますので、注意してください。