車椅子を想定したバリアフリー住宅

通常のバリアフリーと異なり、車椅子利用者のためのバリアフリー住宅では専門的な知識がさらに必要となります。そのため、車椅子のバリアフリー住宅の施工実績がある業者に依頼することが大事になります。
今回は車椅子用のバリアフリー住宅についていくつかのポイントを紹介していきたいと思います。

契約前の打ち合わせを入念に行う

通常のバリアフリー住宅でも同じなのですが、車椅子利用者がいる場合のバリアフリー住宅では業者側との打ち合わせをより入念にする必要があります。
車椅子利用者といっても、その程度には個人差があります。一人で衣類を脱いだり着たりすることができるのか?トイレには介護が必要なのか?など、個別にそれぞれ違うのです。
そのように細かな打ち合わせを業者側としておかなければ、きっと満足するバリアフリー住宅を完成させることは不可能です。

現在の家族構成や障害の状況などを業者側に伝える
業者側に物件の下見をしてもらう
施主の要望などを含めたバリアフリー住宅のプランを提示してもらう
見積もりの提示を受ける
予算に合わせてプランの再検討や金額の交渉をする

車椅子に見合った各箇所のバリアフリーポイント

エントランス

車椅子であれば、エントランス部分の段差や階段は絶対に禁物です。
なるべく勾配の緩やかなスロープを設置するようにしましょう。

玄関

玄関すべてを段差を無くすのが理想的ですが、金銭的な問題があるのであれば、玄関の一部をフラットにするかスロープにすることで対応できます。
フラットかスロープにする部分は車椅子が通るように80cm以上あれば問題ありません。

フローリング部分

車椅子を室内で利用すれば当然フローリングに傷ができてしまいます。ですので、車椅子でも傷がつきにくい素材のフローリングを施工するようしましょう。
クッション性が強い素材などは傷も付きにくく、防音性にも優れているので車椅子に向いているといわれています。

洗面所・脱衣所・浴室

洗面所は車椅子でも利用しやすいように、洗面台の下部分が空洞スペースになっている商品を設置するようにしましょう。
もちろん、洗面所や脱衣所のスペースは通常のバリアフリータイプよりも広めのスペースを確保しておくことが大事になります。できれば車椅子で一回転旋回できるくらいのスペースがあるのが望ましいです。
入浴の介護が必要になる場合は、当然それに見合ったタイプの浴室にしておく必要があります。入浴介護は相当な重労働なので、介護側が少しでも楽になるような作りにしてあげましょう。

トイレ

トイレも通常のバリアフリータイプよりも広めのスペースを確保しておきましょう。脱衣所同様に車椅子が旋回できるくらいのスペースを作るのが理想的です。
ちなみに車椅子がその場で旋回するには、1.5mほどの幅が必要だといわれています。
そして、トイレの扉は必ず引き戸タイプにしておきましょう。

開口部と扉

車椅子用のバリアフリー住宅では、扉部分はできる限り引き戸タイプにしておきましょう。
車椅子に乗ったまま、開き戸タイプのドアほど苦労するものはありません。
また、ドアの開口部も車椅子が楽に通れるように、最低でも80cm以上の開口を確保するようにしておきましょう。

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