エントランスのバリアフリーポイント

宅外のエントランス部分もしっかりとバリアフリー化しておく必要があります。
駐車場や玄関先はもちろんですが、そのほかにも気をつけておきたいポインチが多数あります。

駐車場から玄関までの障害物をなくす

エントランス部分で一番気をつけておきたいのが、駐車場から玄関までの部分です。
まず、駐車場のスペースについてですが、高齢になるにつて車の乗り降りも大変になります。
若いときには苦にならないようなスペースでも、高齢になるとそのスペースでは極端に狭く感じてしまうこともあるでしょう。
また、車椅子などが必要になった際のことを考え、運転席側と助手席側のドアが全開に開けるくらいのスペースは最低限確保しておきましょう。

駐車スペースから玄関までに階段を設置している家を多くみかけますが、この数段の階段でも高齢者や障害者には大きな障害となります。
階段はなるべく無くし、スロープなどで対応できるような設計にして必要があります。スロープと階段のどちらにもいえることなのですが、手すりなどを設置しておくことをオススメしますし、現段階で手すりにまで金銭的な余裕が無いという場合でも、将来的に手すりを設置できるようなスペースを確保しておくようにしましょう。
それと、玄関先の照明も十分に確保しておきましょう。夜間などは足元のちょっとした段差でも躓いてしまうことがあります。

玄関先のタイルに気をつける

玄関先に使用しているタイルや石材ですが、これは皆さんも経験があると思いますが、雨などで濡れると大変すべり易い素材が使用されていることが多くあります。
雨などで濡れてしまっているときでも、滑りにくい素材を使用するように心がけてください。
ちょっとだけ料金をプラスするだけでも、撥水性能が高い材料を使用することができるはずです。

分譲マンションの場合

分譲マンションの場合もエントランス部分には注意が必要です。
マンションの場合、出入り口最初の扉が自動ドアになっておらず、手前に引いたり奥に押したりする開閉式になっているケースがあります。
これは、車椅子利用者には大変使いづらいことが予測できます。
また、エレベーターのボタンの位置やエレベーター内に車椅子でも十分なスペースが確保できるのかなども検討しておきましょう。

それとマンションの場合には、地震や火災の際にエレベーターが使用できなくなってしまいます。もし車椅子などを必要とする方と同居している場合には、管理人さんやお隣さんなどにあらかじめ緊急時のサポートをお願いしておきましょう。
このように予測できる不測の事態をあらかじめ想定しておくのも立派なバリアフリーの一環です。

個人のマイホームと違い、分譲マンションなどのエントランス部分は住人の共用部分ですので、簡単にリフォームすることができません。
ですので、購入する時点でバリアフリーのことを念頭に置き、物件選びをするようにしましょう。今は20代や30代でバリアフリーを気にすることは無いかもしれませんが、そんなあなたでも必ず20年後や30年後には老化現象が始まります。
そのときになってから考えても遅いのです。マイホームは一生に一度の大きな買い物です。「今はまだ大丈夫!」という考えは捨て、20年後や30年後を想定した物件探しを心がけてください。

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