セットバックが必要な中古物件で不利になることとは?

中古一戸建て住宅の売買情報をみていると、「セットバック有り」や「セットバックが必要」などという言葉が書かれた物件、良く目にすることがありませんか?

このセットバックとは、道路に関する用語なので中古マンションの物件情報では見かけません。

つまり、中古一戸建て住宅の購入を検討しているのであれば、必ず知っておきたい用語の1つなのです。

今回は、このセットバックという意味について、簡単に説明していきたいと思います。

セットバックとは?

セットバックとは、敷地が接道している道路が、建築基準法に基づいた道路(4m幅)に満たない場合、敷地の一部を道路として提供することで道路幅4mを確保することをいいます。

文字にすると少し解かりづらいのですが、購入を検討している物件の敷地の前面道路の幅が4m以上ないと、このセットバックが建替えや増築の際に必要になるということです。

当然セットバックした部分の敷地は、道路としてみなされますので、敷地としては認められなくなります。

つまり、何が言いたいのかというと、縦10m、横10mの正方形の土地が有ったとします。この土地の面積は10m×10m=100uとなるのですが、セットバックによって1mを道路とみなす場合、この土地の面積は9m×10m=90uとなってしまうという点です。

敷地面積が小さくなると、建ぺい率や容積率の関係もあり、建築できる住宅の規模が小さくなる可能性があるのです。

中古一戸建て住宅とセットバックについて

中古一戸建て住宅の購入を検討しているのであれば、セットバックが必要となる物件なのかに気を付ける必要があるのですが、ここで覚えておいてほしいのが、例え接道が4m以下という物件であっても、そのまま住むのには何の問題も起こらないということです。

つまり、中古物件でセットバックが必要になるのは、将来的に建替えや増改築などを行う場合なのです。

将来的に建替えや増改築を行うことは100%無いと断言できるのであれば、セットバックが必要な中古物件であっても、何も気にすることなく購入しても問題ないと思います。

ただ、1点だけ不利になることがあるとすれば、将来的に売却を検討するときです。

セットバックが必要な物件ですので、その分が不利になることが考えられます。

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