中古一戸建て住宅の購入を検討しているのであれば、必ず必要最低限のチェック項目だけは押さえておくようにしましょう。
今回はチェックしておきたい項目やチェックポイントについて簡単に紹介していきたいと思います。
築年数と売り出し価格のバランスが合っているか?
少しでも安く購入したいという気持ちは解かりますが、あまりにも格安で売り出されている物件だと少し心配になります。
やはり、過去の取引事例や周辺の売買相場などと照合しながら、適正な価格で売り出されているのかを調べておく必要があります。
安く販売されている物件にも、高く販売されている物件にも必ず理由があるはずです。
その理由が明確になるまで、安易に手付金を払ったり、仮契約などはしないようにしましょう。
建築業者とアフター保証の確認
検討している物件が、何処の住宅会社で建てられた住宅なのか?を調べるのは非常に大切です。
建築した業者や分譲販売した業者を特定することで、その会社の評判を調べることができますし、最悪のケースだと倒産してしまっている可能性もあるからです。
また、最近では新築で家を建てた場合、10年保証や20年保証が当然のようについています。
この保証制度を売買後も継続して受けられるのか?という点についても、しっかりと建築業者などに確認しておく方が良いでしょう。
建築した業者によっては、中古住宅として売買する場合に、有料にて検査を受けることで、新たに保証制度を10年延長してくれる場合もあります。
売り出す理由について
別記事の「中古住宅物件は、売りに出されている理由が大事」でも書いていますが、中古物件を購入する場合には、必ず売却する理由を明確に聞いておく必要があります。
転勤や手狭になった為の、売却であれば問題ありませんが、欠陥住宅や事故物件という可能性もあります。
建物や設備品の状態
設備品のチェック
トイレや給湯設備などが正常に作動しているのかをチェックしておきましょう。トイレ・キッチン・バスルームの換気扇などを使用した時に変な音がしないかもチェックしてください。
開閉チェック
ドアや窓に限らず開けたり閉めたりできる箇所は徹底的にチェックしておいてください。システムキッチンのドアや和室の襖や天袋なども同様です。
また、トイレやバスルームなど、水廻りは湿気により、床が沈んでいる場合などもあり、スムーズに開閉しなくなっているケースが多いので要チェックです。
トイレとガス
下水道が完備されている地域なのか?浄化槽を利用しているかによって、月々の出費が変化しますので、確認しておきましょう。
また、都市ガスなのかプロパンなのかも重要なチェックポイントとなります。
周辺の環境
家までの道のりで幅が狭い道路がないか?隣近所に良く吠える犬を飼っていないか?近隣に大きな駐車場などがある場合、将来的にマンションなどの建設予定地となっていないか?風通しや日当たりを遮る物はないか?などをチェックしておきましょう。
また、家から学校までの通学路などに川や溜め池がないか?踏切や交通量が多く歩道が無い道路がないか?などもチェックしておいてください。
駐車場の確認
既存の駐車場にご家族全員分の駐車スペースが確保できるのか?奥行きは十分取れているか?
駐車スペースが将来的なことも含め、家族分確保できない場合には、近隣に月極駐車場や急な来客に対応できる場所があるかなども重要なチェック項目になります。
土地の形状や用途地域
歪な形をしている土地だと、無駄なスペースができてしまいますし、将来的に売却しづらいという問題もあります。
また、その地域の用途地域によっては増築や建替えの許可が下りない地域もありますので用心して下さい。
建物の劣化状況
建物の土台や壁内など、構造的に素人ではわかりづらい点も多くあります。できれば、建築士や住宅診断士など専門家などに立ち合いをお願いするのが理想的です。
また、10年ほど前から中古住宅向けの「住宅性能表示制度」というサービスが開始されています。これは、専門の業者に既存住宅の性能を細かくチェックしてもらうことができるサービスです。
この制度については、別記事の「「住宅性能表示制度」は必要なのか?」を参照頂ければと思います。