取引形態によるメリット・デメリット

中古一戸建て住宅を購入する際に、必ず確認しておきたい項目があります。

その項目とは、該当物件の売主が「個人」なのか「業者」なのかという事です。

一般の人が不動産会社などに、物件の売却を依頼している場合は、「一般」という扱いになり、一般の方から物件を購入した、不動産会社などが直接販売している物件は「売主」と表記されています。

これは、物件情報の「取引形態」という欄を確認して頂ければ、必ず記載されていますので、しっかりとチェックしておきましょう。

それでは、売主が一般の方と、業者では何がどのように違ってくるのでしょうか?

その点について、今回はわかりやすく簡単に説明していきたいと思います。

売主が一般のケース

上記でも書いていますが、取引形態の欄に「一般媒介」「専任媒介」「専属専任媒介」という3つの形態がありますが、この3つともに物件売主は一般の方です。

つまり、不動産会社の物件の売買を依頼している場合には、このようなに記載されています。

売主が一般となっている物件のメリットは、今まで生活していた住人の生の声を聞くことができるという点でしょう。

逆にデメリットとなる部分は、誰でも我が家が一番だと思っている人が多く、しつような値引き交渉などをすると、気分を害する恐れがあるということです。

売主が業者というケース

取引形態の欄に「売主」と書かれている物件は、その業者が個人から買い受けた物件を自社で販売していることになります。

つまり、転勤や離婚など、早急に売却を希望するお客さんから、相場の7割〜8割で買い受けるという方式です。

中古物件は、よほど良い物件でなければ簡単には買主がみつかりません。場合によっては、1年経っても売却の目途が立たない物件も珍しくないのです。

例えば2000万円で販売できるような、物件を即金買取という名目で1500万円ほどで買取ります。

買取り後、2000万円で売却できれば、買い受け業者の利益は500万円となりますので、仲介手数料を貰うよりも大きな利益を生み出すことができます。

売主が業者となっている物件のメリットは、無償で瑕疵担保責任が付帯しているという点です。

また、売主が販売業者そのものなので、当然仲介手数料を支払う必要もありません。

2000万円の物件であれば、仲介手数料だけでも66万円ほど掛かりますので、大きなメリットだと思います。

そして、最後に値引き交渉がやりやすいという点です。

買取業者は、物件を販売して初めて利益が生まれます。在庫を抱えても一銭にもなりませんので、少しでも早く売却したいと考えているのが当然です。

そのため、多少の値引き交渉などにも積極的に応じてくれます。

リフォーム物件には注意する

売主が業者となっている場合に、一番注意しておきたいのが、「リフォーム済」となっている物件です。

リフォームが行われている物件は、見た目的にすごく綺麗で新築のようになっている物件も珍しくありません。

しかし、少しでも早く売却をしたいので、お金があまり掛からない外観部分だけをリフォームしている可能性もあります。

キッチンやトイレに壁紙など、比較的費用が安い部分ばかりに目を取られていると、耐久性や安全性など、構造部分を見落とすこともあります。

自社で物件を買い取って販売している業者は、どのように魅せればお客さんの受けが良いのかをよく知っています。

見た目の豪華さに騙されないように注意してください。

また、該当物件が個人の方から直接買い受けた物件なのか?それとも、競売などで落札した物件なのかも確認しておくようにしましょう。

仮に競売で落札した物件であれば、どのような理由で競売にかけられたのか?
その理由までしっかりと確認しておきましょう。

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