なぜその物件が売りに出されたかを知っておこう

中古一戸建て住宅を探していると、掘り出し物件などを発見する場合があります。しかし、掘り出し物件には、何らかの理由があるのは間違いありません。

他の物件と比較して、あまりにも安い価格で売り出されているような物件、長く買い手がつかない物件などは要注意です。

このように掘り出し物件の購入を検討するときには、売り出す理由を知ることが大事なのですが、通常の売り出し物件でも手放す理由を聞いておく必要があります。

今回は、中古物件の売り出し理由について、簡単に話していきたいと思います。

一般的な売り出し理由

一般的な売り出し理由として多いのが、「手狭になったので、広い家に引っ越す」「転勤になった」というライフスタイルの変化に伴う場合や、「住宅ローンの支払いが難しくなった」という資金面での問題などがあります。

このような理由であれば、あまり心配する必要はないと思います。

少し気をつけた方が良い売り出し理由

ちょっと気をつけておきたい理由として、「離婚に伴い売却したい」「実家を相続したが、必要無いので売却したい」などがあります。

これらの理由も結構多いのですが、離婚に伴い売却をする場合、旦那さんと奥様双方の合意が得られているのかを事前に確認しておくようにしましょう。

最近では、共働きしている夫婦が多いので、住宅ローンの関係もあり共有名義としている物件は少なくありません。

また、相続についても同じことがいえます。相続で揉めたりしていないか?他の相続人も売却に同意しているのか?などを早い段階で確認しておくようにしましょう。

十分に注意した方が良い売り出し理由

中古物件には、様々な売り出し理由があります。なかでも特に気をつけておきたいのが事故物件です。

例えば、「殺人などの事件があった」「自殺者が出た」という物件です。地元の人なら誰でも知っているはずですが、何も知らずに購入してしまう人も少なくありません。

本来であれば、不動産会社は事故物件について、真相を購入者に話さなければならない義務があるのですが、一度他の人の手に渡っている物件であれば告知義務が無いという話を耳にすることもあります。

殺人事件があった住宅を格安だからと、誰かが購入して、1年ほど生活したが、やっぱり馴染めないと売りにだしている可能性もあります。

このような事故物件以外にも、「騒音や悪臭、人間関係などの近隣トラブルがあった」「周りの家が地盤沈下している」「手抜き工事などの欠陥住宅」という理由も要注意です。