中古一戸建て住宅はメリットばかりではない

中古一戸建て住宅では、低価格で購入できる、物件数が多いので地域を選択できるなどのメリットが多く取り上げられていますが、当然デメリットとなる部分もあります。

今回は、中古一戸建て住宅のデメリット部分を簡単に紹介していきたいと思いますので、参考にして頂ければと思います。

増築や建替えなどが制限される場合がある

中古一戸建て物件で気をつけたいのが、その建物を建てた時と現在の法律が変更になっていないかという点です。

地域によって用途地域というのが定められており、建築時と比べ用途地域が変更になっている可能性もありますし、接道の状況が変わっている場合もあります。もし、用途地域や接道状況が変更になっていると、容易に増築したり、建替えたりすることができなくなっているケースもありますので注意しましょう。

また、途中で増築しているような物件であれば、その時にきちんと建築確認の申請が行われているのかも調べておく必要があります。

住宅ローンの融資が制限される場合がある

中古一戸建て住宅を購入する際に住宅ローンを利用する場合、最長返済期間をしっかり確認しておくようにしましょう。

物件の築年数や劣化具合などに応じて、住宅ローンの返済期間が新築住宅と比較して、極端に短く制限されてしまうケースがあります。

通常では、新築時の住宅ローン返済は30年や35年となっていますが、中古一戸建て物件になると、返済期間が15年や20年というケースもあります。

素人では劣化状況が判断できない

壁紙が汚れている、外壁が薄汚れている、窓やドアの開閉がスムーズでない。このように目で見える部分であれば、私たちのような素人でも十分確認することができます。

しかし、地盤沈下により若干沈んでいる、構造内の腐食が激しい、シロアリの被害があるなど、専門家に依頼しなければ気付けないような物件も数多くあります。

最近では、構造内の劣化を隠すために、目で見える部分をリフォームによって豪華にしている中古物件も数多くありますので、住宅診断士や建築士など、プロの目線で物件の診断をしてもらうようにしましょう。

コミュニティが出来上がっている

大型ニュータウンのように開発地であれば、一斉に売り出しが始まりますので、近隣住人とのコミュニケーションも取りやすいのですが、中古一戸建て物件になると、すでに地域のコミュニティが出来上がっています。

そのため、お住まいの地域の町内会やコミュニティに上手く馴染めないという方も少なくありません。

すでに出来上がっているコミュニティに溶け込むのは、皆さんが思っているよりも容易でないことを理解しておきましょう。

仲介手数料が発生する

中古一戸建て住宅を購入するには、不動産などの仲介業者の加入が必要になります。

仲介業者が介入することで、当然それなりの手数料が発生することにあります。

一般的な手数料では、物件価格の3%+6万円を支払うことになりますので、2500万円の物件を購入する場合ですと、仲介業者に支払う手数料だけでも「2500万円?3%+6万円=81万円」が必要になります。

購入後すぐに修繕・リフォーム費用が必要になるケースもある

中古一戸建て物件にも中古車と同じように、当たり物件もあれば、ハズレ物件もあります。

購入してすぐに、お風呂の給湯機が故障してしまうケースもあれば、実際に生活してみて不憫に感じる動線があるかもしれません。

そのような際に、修繕費が発生したり、リフォームを余儀なくされてしまうケースもあります。

また、新築住宅と違って、建築した住宅会社からのアフター保証が十分に受けれらないケースも考えられます。

不動産を高く売却したければ仲介業者選びが重要! 一括見積もりサイトを使って引越し料金を限界まで安くする方法

  このエントリーをはてなブックマークに追加