購入を考えている物権の適正価格を見極めよう

中古一戸建て住宅などが売りに出される時に、どのようにして売り出し価格が決まっているのかご存知でしょうか?

一般的に中古物件の売り出し価格は、不動産会社が試算した売却予想価格を元に、売主が最終販売価格を設定して決められるケースが多いのです。

そこで、今回は不動産会社の試算方法や売主の価格決定方法などを簡単に説明していこうと思います。

不動産会社の売却価格の決め方

最近では、多くの不動産会社が「事例比較法」を用いて売却予想価格の試算をしています。

事例比較法とは、過去に近隣地域で似たような物件が取引された事例を参考に、売却予想価格を試算するという方法です。

この事例比較法を用いて、販売予想価格のベースとなる金額を予測します。その後は、ベースとなる金額に加減方式でプラス・マイナスの評価を加点していくのです。

例えばプラス評価としては、「生活環境が良い・外壁塗り替えや瓦交換などのメンテンス・オール電化住宅である・バリアフリー」などがあります。

逆に「立地条件が悪い・メンテナンスが行き届いていない・個性的な間取り」という物件は、マイナス評価となります。

最終的な売り出し価格は売主が決定する

不動産会社などが試算する売却予想価格は、あくまでも売り出し価格の参考でしかありません。

この売却予想価格を元に売主が最終的に、売り出し販売価格を決めるのが一般的です。

売主にも、それぞれ事情があります。

「住宅ローンの残債務があるので、○○万円以下では絶対に売らない」という売主もいれば、「転勤が決まったので、必ず来月末までに売却してほしい」という売主もいます。

このような個々の事情を考慮しながら、売主と不動産販売会社で最終的な売り出し販売価格を決めて行くのですが、最終的な決定権は売主にありますので、売却予想価格が2200万円だとしても、売主が2500万円以下では売らないというのであれば、売り出し販売価格は2500万円となるのです。

このように、販売されている中古一戸建て住宅の全てが、必ずしも適正な価格で売り出されているとは限りません。

相場よりも高い物件を買ってしまったと後悔しないためにも、中古物件を購入する際には、その地域の平均相場というものを必ず把握しておくようにしましょう。

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