信頼度=売買に優れた不動産会社と判断していい?

わたしは過去に不動産会社の営業マンをしていたという話は何度も書いている通りなのですが、実は過去に2社の不動産会社で働いていました。

1社目はA不動産とします。このA不動産会社には、2年ほど勤務していたのですが、どちからというと売買よりも賃貸に重点を置いており、従業員は全体で8人、そのうち営業が4人でしたので、その街では中規模不動産会社という感じです。

このA不動産会社では、お店全体で年間20軒ほどの売買を行っていました。もちろん、わたしも売買が得意だったこともあり、そのうち10軒ほどは私の成績だったと思います。

A不動産を退社した後に勤めることになった、同じ街にあるB不動産もお店の規模はA不動産と同等程度でした。こちらのB不動産もA不動産同様に賃貸をメインとしている会社だったのですが、驚くことに2年間在籍していて売買件数はわずか1軒だったのです。

もちろん、わたし個人ではなく、お店全体として2年間で1軒だけなのです。

しかも更に驚くのが、A不動産が開業10年程度だったのに対し、B不動産は開業40年以上という実績があるからなのか、この街では、B不動産の方が信頼性の高い不動産会社という評価なのです。

もちろん、信頼性がゼロという訳ではありません。B不動産の営業マンも賃貸などに関しては熱心に対応している良い営業マンだったと思います。

しかし、いざ自分が売買を依頼するのであれば、間違いなくA不動産を選択するのは言うまでもないでしょう。

このように、不動産会社にも賃貸が得意な会社もあれば、売買が得意な会社もあります。

まずは、どの不動産会社が売買を依頼するのに向いているのか?という見極めが大事になると思います。

売買の頻度を調べる方法

不動産会社の信頼度を調べるのであれば、宅建免許をみせてもらえば、どれくらいの規模お店なのか?何年くらい営業しているお店なのか?くらいすぐに調べることができます。

しかし、売買の頻度を調べるとなると、どうやって調べてよいのか悩む方も多いと思います。

調べる方法は簡単です。その不動産会社を訪問した際に、「購入の参考にしたいので、こちらの会社で過去1年以内に売買した物件の資料を、5軒ほど拝見させていただけませんか?」とお願いしてみましょう。

もちろん、売買契約書などは個人情報がありますので、見せてくれないでしょうが過去の売買物件の物件資料程度であれば、問題なくみせてもらえると思います。

1年間で5軒のみでも、売買実績としては最低限の数字なので、問題ないと思います。

他の方法としては、「今現在、こちらの会社で直接売却の依頼を受けている物件ですが、何軒ほどありますか?」と単刀直入に質問してみるのも良いと思います。

売買物件というのは、口コミなどの評判で集まることが多いので、売買の実績が多い不動産会社であれば、自然と売買物件が集まってくるのです。

ただし、売買物件というのは、他の不動産会社が直接依頼を受けている物件でも、預かり物件として自社のホームページに掲載している場合もありますので、あくまでもホームページなどで判断せずに、直接不動産会社に質問するようにしてください。

お店の規模にもよりますが、直接売主から依頼を受けている物件が、最低でも5軒以上が望ましいと思います。

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