中古一戸建てと中古マンションの違いとは？

一戸建てとマンション、結局お得になるのはどっち？

住宅ローンの金利低下などに伴い、賃貸ではなくマイホームを購入する方が増えています。

もちろん、新築住宅や新築分譲マンションばかりが売れている訳ではありません。当然のように中古一戸建て住宅や中古マンションを購入する人も増加しています。

しかし、マイホーム購入の決断をしても、中古一戸建て住宅と中古マンションのどちらを購入しようかと迷っている方も多いと思いますので、今回は中古一戸建て住宅と中古マンションを簡単に比較してみようと思います。

お子さんが中学生くらいになると、自分だけの部屋が欲しくなります。小さい時は兄弟で1部屋でも良かったのでしょうが、年頃になってくるとそうはいきません。

また、逆のパターンもあります。お子さんが独立して県外に就職すると、夫婦2人だけの生活が始まります。現在のお住まいでは広すぎるため、より生活環境が良い地域に引っ越しをする人もいるでしょう。

このように将来的に売却を考えているのであれば、断然マンションの方が有利だと思います。

資産価値としては、土地が無いため、マンションの方が値下がり幅は大きいかもしれませんが、生活環境が整っている地域であれば、買い手をみつけることは難しくないと思います。

また、すぐに買い手がみつからなくても、賃貸として貸し出せば借り手を見つけるのも難しくないでしょう。

元不動産会社の営業マンをしていた経験から言わせて頂ければ、やはり中古一戸建て住宅と中古マンションでは、圧倒的に中古マンションの方が売買には有利だと思います。

一戸建て住宅とマンションの一番の違いは、土地の所有形態だと思います。一戸建て住宅であれば、その土地はあなた個人の名義なのですが、分譲マンションとなれば土地の所有者はマンション住人全員の共同所有という形になります。

また、土地だけではありません。マンション自体も個人の名義とされる専有部分とマンション住人全員の共同所有とされる共用部分に分けられています。

このような所有形態により、マンションではリフォーム工事などにも様々な制限が設けられています。

それに比べ、一戸建て住宅であれば、土地も建物もすべてあなた個人の所有物なのですから、どこをどのようにリフォームしようが、土地の一部を月極駐車場として貸し出そうが、すべてあなたの好きなようにできるのです。

上記でも書いているようにリフォーム工事や修繕工事の自由度は圧倒的に一戸建て住宅の方が勝っていると思います。

しかし、リフォーム工事や修繕工事の費用に目を向けてみると、必ずしも一戸建て住宅の方が勝っているとは言いにくい状況でもあります。

一般的な分譲マンションであれば、月々管理費や修繕積立金を徴収されることになりますので、いざ雨漏りなどの修繕が必要になっても、修繕積立金から補うことができるのです。

しかし、あなた個人だけの決定で修繕工事などが行えないというデメリットもあります。

管理組合との話し合いを経て、スケジュール調整なども他の住居者と相談しながら行う必要があります。

このような点から、リフォームや修繕などについては、一戸建て住宅と分譲マンションでは、甲乙つけがたいというのが、わたしなりの解釈です。