不動産取引のように数千万円もする高額な物は、一般的に値引きできないと思っている方も多いようですが、中古一戸建て物件に限っていえば、ほぼ100%値引き可能だと断言できます。
なぜ私が断言できるのか?と思われるでしょうが、それは、私自身が過去に不動産会社に勤務しており、数多くの中古一戸建て住宅の仲介をしてきた経験があるからです。
中古一戸建て住宅の販売価格には値引き分も含まれている
最初に言っておきますが、中古一戸建て住宅など、不動産売買物件の販売価格は、あらかじめ値引きされることを予想して、その値引き分を上乗せして販売している物件がほとんどなのです。
つまり、2000万円で売れれば良いと考えている物件ならば、当初2200万円ほどで売り出します。
この2200万円で1週間〜2週間ほど様子をみます。あまり問い合わせ件数などが伸びないのであれば、価格を2150万円、さらに2100万円というように落としていくのです。
ただし、売主が転勤など、急な売却を希望する場合などは、最初から下限ギリギリの価格で売り出すこともありますので、この場合は値引き交渉するのは難しいと思います。
それでも、値引き交渉をしていると、他の購入希望者が現れてしまい、そちらに売却されてしまう恐れもあります。
実際にどれくらいの値引きが可能なのか?
これはあくまでも私の経験談のお話になってしまうのですが、中古一戸建て住宅に限っていえば、販売価格の5%〜10%程度の値引きが可能だと思います。
2150万円で販売されている中古一戸建て住宅が有ったとします。
2150万円のうち、端数となっている50万円の値引きは簡単だと思います。
さらに、「売主が売り急いでいる」「売りに出して3ヶ月以上経っている」などの物件であれば、住宅ローンが2000万円までしか組めないなどの理由をつけ、100万円単位の値引きも十分に可能だと思います。
重要なのは売主が一刻も早く売却したいと思っているのか?条件の良い買主が現れるまで気長に待つという姿勢なのか?を見極めることです。
気長に待つという姿勢の売主でも、上記の物件であれば50万円ほどの値引きには応じてくれる可能性が高いのですが、100万円単位の値引きには簡単には応じてくれませんし、あまりしつこく値引き交渉をしていると、売主側から断られる可能性もあります。