新築住宅・中古住宅に関わらず、不動産を購入する際には物件価格の他に「諸費用」が掛かることになります。
諸費用には、引っ越し費用や住宅ローン手数料などがありますが、基本的には現金での支払いとなるケースが多いので、しっかりと諸費用部分の試算をしておくことをお薦めします。
一般的には、新築住宅で物件価格の5%〜8%、中古住宅だと物件価格の7%〜12%ほどの諸費用が掛かると言われています。
中古物件の方が諸費用が高いのは、不動産会社などに支払う「仲介手数料」が必要になるためです。
中古一戸建て住宅に掛かる諸費用
物件価格2100万円、頭金350万円、住宅ローン借入額2000万円(35年固定)という内容の中古住宅を購入したと仮定します。
その際に、掛かる諸費用は下記のようになります。(※あくまでも概算です)
- 登記費用(移転・設定)・・・約20万円
- 住宅ローン保証料・・・約35万円(金融機関によって違います)
- 火災保険料・・・約30万円(保険会社や保障内容によって変わります)
- 住宅ローン事務手数料・・・約10万円(金融機関によって無料という場合もあります)
- 仲介手数料・・・約72万円(物件価格3%+6万円+消費税)
- 契約時印紙税・・・約3万円
- 固定資産税・・・約4万円(購入時期によって大きく変わります)
- 引っ越し費用・・・約20万円
- 家具・家電代・・・プラスα
上記の合計金額は、約194万円+プラスαとなります。
つまり、物件価格が2100万円ですので、諸費用の割合は物件価格の9.2%という計算になります。
このようなこともあり、頭金として貯金を使ってしまった場合など、住宅ローンを組む際には、諸費用に掛かる金額として、10%ほど多く融資申込みしておくことをお薦めします。