住宅ローンの制約や借り入れ条件を確認してみよう

中古一戸建て住宅といえども、現金一括支払いで購入する人は多くありません。新築住宅と同様、住宅ローンを利用されて購入するケースが一般的だと思います。

そこで、気になるのが中古住宅を購入する際の住宅ローンです。

中古住宅を購入する際には、どのような住宅ローンを利用することができるのでしょうか?

今回は、中古住宅と住宅ローンについて、いくつかアドバイスしていきたいと思います。

中古住宅でも、住宅ローンは利用することができるのか?

フラット35や大手金融機関の住宅ローンなど、低金利商品は新築住宅を購入する場合のみに利用できると思っている人がいるようですが、ほとんどの住宅ローン商品は、中古住宅購入時にも利用することが可能となっています。

もちろん、中古物件だからといって、金利が高く設定されているなんてこともありません。

新築住宅と同条件での借入れができます。

しかし、ひとつだけ注意しておいてほしいのが、「借入期間」の問題です。

購入する物件によっては、築年数が経過しているため、耐久性の問題などもあり、担保物件としての評価が低くなってしまうケースがあります。

そのため、最長借入期間が15年や20年など、通常よりも短く制限されてしまう恐れがあります。

借入期間が短くなると?

借入期間が15年や20年というように短くなってしまうと、月々の支払い額が上がってしまいます。

当初、35年返済を考えていたのが、20年での返済となるのですから、毎月の返済額が大幅にアップしてしまうのは仕方ありません。

それでは、返済期間を35年と20年の両方で、簡単にシュミレーションしてみたいと思います。

借入金額2000万円を固定35年、金利3.0%シュミレーションしてみます。

35年返済の場合、月々の返済額は、約77,000円となります。
20年返済の場合、月々の返済額は、約111,000円となります。

このように、月々の支払い額が約34,000円も違ってくるのです。

77,000円程度であれば、現在住んでいる賃貸物件の家賃と変わらないので、マイホームの購入を決断しても、実際には住宅ローンの問題で月々111,000円の支払いとなれば、せっかくのマイホーム計画も断念してしまう人もいるでしょう。

当然、中古一戸建て住宅すべての物件が、住宅ローンの借入期間で制限を受ける訳ではありません。

別の考え方をすれば、住宅ローンで何らかの制限を受ける中古物件は、安全性や耐久性などに問題がある、欠陥住宅の恐れがあった物件という考え方もできるはずです。

住宅ローンとリフォームローンを1本化する

中古一戸建て住宅を購入する人の多くが、同時にリフォームを検討していると思います。

しかし、これまでの住宅ローン商品では、中古住宅の購入資金は「住宅ローン」、リフォームにかかる資金は「リフォームローン」というように、別々のローンを利用するのが一般的でした。

しかし、最近では多くの金融機関で、中古住宅購入時のリフォーム資金を住宅ローンとして組み込める商品が販売されています。

住宅ローンと比べると、リフォームローンの方が、金利面や借入期間などの面で劣っていましたので、これを住宅ローンに組み込めることは、利用者にとっては大変プラスになります。

ぜひ中古住宅購入と同時に、リフォームまで検討している方は、住宅ローンとリフォームローンが1本化されている住宅ローン商品を検討することをお薦めします。

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