建物の価値と売買価格は別物

木造住宅では、20年〜25年で価値がゼロになるという話を聞くことがよくあります。

この価値がゼロとは、どのような意味なのでしょうか?

つまり、築25年ほどの中古住宅を購入する場合、土地代金だけで取引されているという訳でしょうか?それとも、固定資産税などの建物評価がゼロになるという意味でしょうか?

今回は、建物の価値について少し考えていきたいと思います。

建物の価値について

一般的には、新築時を資産価値100%だとすると、毎年5%ずつ価値が減少する計算となります。

つまり、新築で建てても10年後には、建物自体の資産価値は50%減となり、20年後には資産価値がほぼゼロとなるのです。

ただし、資産価値がゼロだからといって、中古住宅の売り出し価格が土地代金だけになることはほぼありません。

基本的に中古住宅の売り出し価格というのは、仲介業者などが計算した売り出し価格を参考に売主が最終的に決められるようになっています。

「あなたの住宅は、築25年経っていますので、建物本体の資産価値はゼロですよね?だったら、土地代金だけで売って下さい」なんて言ってしまっては、それこそ売主の機嫌を損ねてしまい、絶対に売ってもらうことはできないでしょう。

築25年経っていようが、築35年経っていようが、売主にしてみれば、思い出がたくさん詰まっている何ものにも代えがたい代物です。

いくら資産価値がゼロだと解かっていても、200万円や300万円の付加価値として売りたいというのが本音でしょう。

さらに、不動産会社などが試算する売り出し価格と資産価値は別物です。

いくら築年数が25年経過しているといえ、十分にリフォームなどで手をかけている物件や好立地に建っている物件、耐震性に優れている物件などには、それなりの評価をするようになっています。

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