なぜ発電した電気を売るの?

太陽光発電システムには、2つの利点があります。

まず1つ目が、発電した電力を家庭用電力として消費することができる点です。
そして、2つ目が、消費できなかった電力を電力会社に買ってもらえるということです。
このように余った電力を電力会社に売ってしまうことを「売電」といいます。

今回は、この売電制度について簡単に説明していきたいと思います。

余った電力は、なぜ売るの?

太陽光発電システムは、基本的に太陽がでている昼間の時間帯にしか発電することができません。

しかし、昼間に発電した電力を100%と考えた場合に、家庭内電力として消費できる電力は一般的に20%〜30%程度だと言われています。

つまり、せっかく発電したのに70%〜80%の電力は消費できずに余ってしまう訳です。
このように、余ってしまった電力のことを「余剰電力」といいます。

心配しなくても、余剰電力は電力会社が買い取ってくれますので、無駄になることはありません。

なかには「余剰電力って、別に売らなくても夜間や翌日に使えば良いのではないか?」という疑問を持たれる人もいるかと思います。

しかし、電力を蓄積するには、別途畜電用の機材が必要になり、これらの機材は非常に高額であるため、採算性を考えた場合に売電してしまうのが一番適切な手段だと考えられているのです。

夜間や雨天日など電力を作ることができない時には、電力会社から電気を買い、太陽光発電システムによって発電した電力で余った分を電力会社に売却する制度のことを、「売電制度」といいます。

この売電制度があるからこそ、太陽光発電システムが数百万円という、高額であるにもかかわらず、多くの家庭に普及している要因となっている大切な制度です。

ただし、最近では当初から余った電力を、畜電する機能が搭載されている太陽光発電システム商品も多く販売されるようになっています。



  このエントリーをはてなブックマークに追加