三菱製太陽光発電システムのメリット・デメリット

三菱が太陽光事業に本格参戦したのは、1996年ですので早くもなく、遅くもないということでもわかるように、まさに平均的なメーカーというイメージが定着しています。

唯一、注目されているのがパワーコンディショナーの変換効率の高さです。

太陽光パネルの性能、設置コストなどをみても平均的であり、良くいえばバランスの取れたメーカーと言えますが、悪くいえば突出した特徴が無いという印象でもあります。

三菱の太陽光発電システムの特徴を簡単にまとめてみました。
  • パワーコンディショナーの変換効率97.5%
  • 単結晶・多結晶などパネルのラインナップが豊富
  • 有償サポート制度で設置後も安心
  • 太陽光パネル20枚の発電量4.20kw(単結晶パネル:PV-MA2100C)

三菱の太陽光パネル

三菱はこれまで、太陽光パネルに多結晶型を採用していましたが、新たに単結晶型のパネルを導入し、高発電量パネルの開発にも積極的に乗り出しています。

しかし、2012年現在では、多結晶パネル190w、単結晶パネル210wとなっており、東芝やパナソニックほどの発電量や変換効率には遠く及んでいないというのが現状です。

パワーコンディショナーの変換効率は業界ナンバー1

三菱の太陽光発電システムにおいて、注目すべきはパワーコンディショナーの変換効率です。

三菱のパワーコンディショナーの変換効率は、他メーカーの94%前後と比較しても97.5%と非常に優秀です。

パワーコンディショナーとは、太陽光パネルで発電した電力を家庭用の電力へと変換する役割があります。

つまり、パワーコンディショナーの変換能力が高いほど、発電した電力を無駄にすることなく使用できる仕組みになっているのです。

有償サポートで安心の20年保証

三菱の太陽光システムには、一般的な10年保証に加え、有償の10年・20年サポートが用意されています。

有償サポートには、「ZUTTO10年プラン」と「MOTTO20年プラン」の2種類が用意されており、10年プラン=84,000円、20年プラン=136,500円となっています。

有償サポートに加入しておくことで、「2年目」「6年目」「10年目」「13年目」「16年目」「19年目」の定期点検だけでなく、火災をはじめ「落雷・爆発・風災・ヒョウ災害・雪災・水災・台風災害・車両の衝突」などによる自然災害も保証してくれます。

ただし、災害保証は20年プランに加入しても10年間のみの保証となります。

三菱太陽光発電システムのまとめ

三菱は太陽光パネルに単結晶型を導入したことで、なんとか200w以上の発電量を確保できるようになりましたが、パナソニックや東芝には及びません。

しかし、パナソニックや東芝の設置コストと比較すると、非常に安価であり、初期導入費用を抑えることができますので、減価償却などのバランスは悪くありません。

ただ、設置コストの面で比較すると、シャープや京セラほど低予算という訳でもありません。

一括見積りサイトなどを利用して、シャープや京セラに負けないほどの見積りが望めるのであれば、導入するメリットは十分にあると思いますが、高発電量を望むのであれば東芝やパナソニックの設置費用と十分に比較検討したうえで判断することをオススメします。



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