パナソニック(三洋)製太陽光発電システムのメリット・デメリット

パナソニックは、三洋電機を完全子会社化したことで、2010年より本格的に太陽光発電事業にも参入してきました。

パナソニックの太陽光パネルは、ハイブリッドソーラーパネルと呼ばれており、高い発電効率が最大の注目点です。

パナソニックの太陽光発電システムの特徴を簡単にまとめてみました。
  • 世界最高水準の発電量
  • 寄棟などの設置面積が少ない屋根にも人気
  • 発電量・発電効率ともに業界トップクラス
  • 他社製品に比べて、設置コストが高い
  • 太陽光パネル20枚の発電量4.66kw(HIT233シリーズ)

パナソニックの太陽光パネル

パナソニックの太陽光パネルは、国内主要メーカーとしては唯一、単結晶のハイブリッドパネルを使用しており、発電量の多さや変換効率の高さは世界的にも注目されています。

パナソニックの太陽光パネルHITシリーズは、発電効率の高さで定評がある単結晶シリコンと、気温が上昇する夏場でも発電効率が低下しないと言われている、アモルファスシリコンを組み合わせて作られているハイブリッドタイプの太陽光パネルです。

パナソニックが現在販売している太陽光パネルは、単結晶ハイブリッド型パネルとしてはHIT233・HIT240の2種類がメイン商品となっていますが、この2種類よりも一回りサイズが小さいHIT205が2012年3月より販売開始されています。

さらに、設置費用を安く抑えたいという方や多結晶型のパネルが良いという方には、HITシリーズよりは、性能的に劣ってしまいますが、低価格で販売されている154シリーズがあります。

高発電効率パネルなので、屋根への負担を軽減できる

パナソニックの太陽光パネルは、他社製品と比べると1枚あたりの発電量が多いため、パネルの設置枚数を大幅に軽減できますので、結果的に屋根に掛かる負担を抑えることになります。

例えば、4kwの発電量を確保するために、A社の太陽光パネルであれば、発電量190wなので、設置枚数は約21枚必要となります。

しかし、パナソニックのHIT233だと、最大発電量は230wなので、設置枚数は約17枚でOKなのです。

太陽光パネル1枚あたりの重量は、平均15kg〜20kgなので、60〜80kg分の重量を軽減することができます。

変換効率の高さも高水準

太陽光発電システムで重要になってくるのは、発電量と発電効率です。
どれほど高性能でも、吸収した電力を効率よく発電出来なければ意味がありません。

その点、パナソニックの太陽光システムは、パネルの変換効率18.2%(HIT233)、パワーコンディショナーの変換効率95%となっており、どちらを取っても業界最高水準という高い評価を受けています。

パワーコンディショナーの変換効率は、他社ともに95%前後と大差ありませんが、パネルの変換効率に関しては、他社の平均が14〜16%ほどですので、パナソニックの18.2%は驚異の高変換効率だということが理解できるのではないでしょうか。

他社製品と比べると高額

上記で解説しているように、パナソニックの太陽光発電システムは非常に高性能です。

しかし、高性能である分、設置コストは他社と比較すると高額になっています。
他社の製品と比較すると、1kwあたりの設置コストでは、10万円ほど高くなっているようです。

ただし、2〜3年前の1kwあたり約65万円という金額からすると、最近では随分と安く設置できるようになっており、1kwあたりの平均相場は、50万円〜55万円くらいになっています。

さらに、一括見積りサイトなどを利用すると40万円代という価格も見受けられますので、どれだけ安くて信頼のおける販売店を探せるかに掛かっていると思います。

テレビやスマホ、パソコンで発電・売電の状況が確認できる

ビエラのテレビやスマホ携帯、パソコンなどでいつでもどこでも簡単に発電・売電の状況が確認できます。

さらに、2012年3月から発売されている、専用のワイヤレスエネルギーモニターを利用すれば、発電・売電状況だけでなく、時間帯別・日別・月別に電力使用量などもチェックできますし、現在の電気使用量もワンタッチでみることができます。

しかも、ワイヤレスタイプなので、リビング・キッチン・寝室などからでも簡単にチェックすることができます。

電気の使用量や売電量を実際の目で確認することで、さらに節電への意識も高まります。

パナソニック太陽光発電システムのまとめ

パナソニックの太陽光発電システムは、他社の製品と比較すると高額ですが、それだけの性能を秘めており、発電量・変換効率などは業界トップクラスです。

寄棟など、比較的設置面積が少ないと言われている屋根に設置するには、発電量が多いパナソニック製品は非常にオススメです。

各比較サイトなどでも、パナソニック製品の評価は高く、多くの比較サイトでオススメ製品1位として紹介されています。
2012年時点で、発電量や変換効率などの面で、パナソニックに対抗できるのは、東芝くらいではないでしょうか。

とにかく効率良く、より多くの電力を発電したいと考えている家庭には、オススメです。

一括見積りサイトなどを利用して、複数の業者から見積りを取った際に、パナソニックのHIT233・240製品が1kw=50万円を切っているのであれば、迷わず候補の1つに挙げて良い製品だと思います。



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