電力を売電するには電力会社との契約が必要

太陽光発電システムを設置しただけでは、電力を買ったり、売ったりすることはできません。余った電力を電力会社に買ってもらうためには、電力会社と契約をする必要があります。

このように電力会社と買電・売電の契約を交わすことを「系統連係」といいます。

系統連係という言葉からして、難しいイメージを持つ人も多くいるようですが、電力会社との細かな契約などは、販売業者や工事業者のほうが代理で行ってくれますので、難しく考える必要はありません。

電力会社と「系統連係」の契約を交わすことで、通常の電力メーターとは別に、売電専用のメーターを設置することになります。

この売電メーターは電力会社によっては、有料となっており、設置費用に1万円から3万円ほどが必要になります。

売電単価とは

上記で説明したように、電力会社との売電契約は工事業者などが代行してくれますので、細かく気にする必要はないのですが、1点だけ「売電価格」という言葉だけは知っておいてください。

売電価格とは、余った電力の買取価格のことで、売電価格が高いほど、余った電力を高額で買い取ってもらえることになります。
2012年5月時点での、売電価格は42円/kWとなっており、全国一律同料金です。

ただし、この売電価格は、本来24円/kWですので、現在の42円/kWという金額は、一時的なキャンペーン価格だと考えてください。

このキャンペーンが始まった、2010年の買取価格は48円/kWだったのですが、現在は42円/kWまで下がっており、この金額も予定では2012年6月までとなっています。

2012年6月以降は、現行の価格が延長される可能性もありますし、30円代後半まで引き下げられるという話もあります。

しかし、一度契約すると、その契約内容は10年間継続されることになりますので、その後売電価格が下がっても10年間は42円/kWという高額で電力を買い取ってもらえます。

つまり、年々金額が下がり続けている補助金同様に、売電価格も早い時期に契約することで、それだけ多くのメリットが受けられる仕組みになっています。



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