太陽光発電システムの発電量は、さまざまな条件が組み合わさることで、大きく違ってきます。
同じメーカーの太陽光パネルを同じ枚数設置しても、設置する方角や周辺環境などの条件が違うことで、各家庭の発電量も変わってしまいます。
より多くの電力を発電することができれば、それだけ売電できる電力の量も多くなりますので、当然家庭で消費できる電力も多くなりますし、売電収入も増えることになります。
今回は、より多くの電力を発電するために必要となる条件を簡単に説明していきたいと思います。
南向きに設置するのがベスト
太陽光発電システムは、太陽光をより多く浴びることで、より多くの電力を発電することができます。
ですので、太陽光電池パネルを設置する方角も、より日照時間が長い南向きに設置するのがベストです。
南向きの日照時間を100%とした場合の各方角の割合ですが、「東南・南西で96%」、「東・西で85%」、「北だと66%」まで落ちてしまうと言われています。
つまり、南向きと北向きでは、同じメーカーの太陽光パネルを同じ枚数設置しても、南向きで100kWh発電する間に北向きだと66kWhしか発電できないということになります。
傾斜30度がベスト
屋根の形状にも、切妻・寄棟・片流れ・大屋根・陸屋根など多くの種類がありますが、どのような屋根でも太陽光パネルの設置角度を30度にすることで、発電効率も一番高くなるといわれています。
仮に設置角度を20度にしても、太陽光パネルが南向きであれば、発電効率はわずか2%落ちるだけで、98%ほど保てると言われています。
しかし、同じ20度でも太陽光パネルが北向きであると、発電効率は50%代まで落ちてしまうそうなので、方角と角度が組み合わさることで、発電量に大きな差が生じることもあるそうです。
面積が広いほど発電量は多くなる
太陽光パネルの設置枚数が増えれば、それだけ太陽光を取り込む面積も増えますので、発電効率はパネルの枚数に比例して増えていきます。
つまり、太陽光パネルをより多く設置できる形状の屋根が太陽光発電に最も向いているということになります。
屋根の形状には、切妻・寄棟・片流れ・大屋根・陸屋根などがありますが、各屋根の形状によって相性が良いと言われているパネルメーカーなどもありますので、詳しくは別記事の「屋根の形状との相性が大事」を参照してください。
周辺環境も大きく影響する
太陽光発電システムを設置する際には、建物まわりの環境にも気を配る必要があります。
建物まわりに太陽光を遮ってしまうような障害物がないかを確認しておきましょう。
代表的な障害物として、マンションやビルなどがあります。マンションやビルがあることで、日照の妨げとなる場合には、発電量も大きく減少してしまう可能性があります。
その他にも、大きな樹木、・鉄塔や電波塔・電柱なども日照の妨げになる可能性があります。
上記で紹介したように、太陽光パネルを設置する方角や角度、パネルの面積や周辺環境によって発電量は大きく変わってしまいます。
たまにインターネットサイト上で発電量をシュミレーションするサイトなどがありますが、現地を視察することもなく、正確な発電量をシュミレーションすることは絶対に不可能です。
無料で現地視察や設置プランなどを提示してくる業者は多くありますので、まずは一括見積もりサイトなどを利用して、無料で発電シュミレーションを行ってくれる業者を探してみましょう。
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