積雪で発電効率は落ちてしまう

積雪が多い地域に住んでいる方が、太陽光発電システムを導入する際に一番関心があるのが「太陽光パネル部分に積雪がある場合でも発電できるのか?」という問題だと思います。

そこで今回は、積雪と太陽光発電システムの関係について簡単に説明していきたいと思います。

積雪があると発電効果は期待できない

太陽光パネルの上に少し積もるくらいの積雪であれば、多少なりとも発電することは可能なのですが、光を完全に遮断するような積雪であれば、ほぼ発電効果は期待できません。

そのため、積雪が多い地域などでは、通常よりも太陽光パネルの傾斜角度をきつめに設置し、雪が積もりにくくする工夫をしています。

しかし、太陽光パネルの傾斜角度を急にすることで、今度は落雪にも注意しなければなりません。太陽光パネルの表面はツルツルに加工されていますので、太陽光パネルの上に積もった大量の雪や凍結した氷が、一気に落下して隣家や通行人に怪我をさせる可能性もあるのです。

このような不測の事態・事故を防止するためにも、雪止め施行をしっかり行うようにしましょう。

年間の総発電量では、東京よりも札幌が高い

太陽光パネルに積雪することで、太陽光システムとして十分に機能しなくなることは確かにありますが、だからといって太陽光発電システムの設置を諦める必要はまったくありません。

現在発売されている太陽光パネルでは、ナンバー1との呼び声が高いパナソニックですが、ホームページに日本全国主要都市の年間発電量が掲載されています。

このサイトを見る限りでは、東京都の年間予測発電量は4500kwとなっていますが、札幌では、4710kwとなっており、仙台でも4610kwとなっていますので、積雪が多い地域だから発電量が低いという結果ではありません。

もちろん、東京は高層ビルなどの影響で平均発電量は低くなりがちです。しかし、積雪がほとんどない福岡の年間予測発電量も4540kwとなっており、札幌・仙台よりも低いのです。

太陽光発電システムは、外気温が高くなると発電効率は一気に低下してしまい、逆に気温が下がると発電効率は高くなるのです。

つまり、冬場は積雪がある地域が不利になりますが、逆に気温が上昇する時期には、温暖地域が不利になりますので、年間を通すと地域による格差はほぼ関係なくなるのです。



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