太陽光発電の主なメリット・デメリットについて

太陽光発電の主なメリット

光熱費を大幅に節約でき、売電することで黒字にもなる

太陽光発電システムの最大のメリットと言えるのが、光熱費を大幅に削減できるという点です。

基本的に発電した電力は、自家電力として家庭内で消費することができますので、わざわざ電力会社から電気を買う必要がありません。

さらに、消費しきれなかった電力は電力会社へ売電することができますので、場合によっては、買った電力よりも売電した電力のほうが上回る場合もあり、そうなると光熱費を削減するどころか、黒字に転換することも十分に可能になります。

永久的に電力を生み続ける財産となる

100万円〜200万円というように初期費用は、多少高額ですが、一度設置すると機器の寿命がくるまで半永久的に電力を生み続けてくれます。

初期投資としては、決して安くありませんが、2012年現在の試算からいくと8年〜10年ほどで、投資費用も回収できる計算になります。

太陽光パネルの寿命は、30年以上といわれていますので、故障や破損しない限り、必ず投資した費用を回収することができ、さらに自然エネルギーという財産を生み続けてくれます。

節電の意識が高まる

太陽光発電システムを設置することで、モニターを通して電力の流れがひと目でわかるようになります。

どれほどの電力を発電して、どれほどの電力を消費しているのかがひと目でわかりますので、省エネへの意識も自然と高まります。

補助金を受けることができる

太陽光発電システムを設置することで、今なら国や各自治体から補助金を受けることができます。

特に東京都などは、4kWのシステムを設置することで最大94万円もの補助金が支給されるようになっています。

4kWの太陽光発電システムであれば、価格も随分と下がり、150万円〜200万円ほどで設置できますので、設置費用にかかる半額程度を補助金で賄えることになります。

補助金の額は、年々減少傾向にあり、近い将来は廃止されるという話もありますので、なるべく早い段階で申請することをオススメします。

災害時や停電時に電力が使える

2011年3月に発生した東日本大震災の影響もあり、太陽光発電システムを設置する家庭が増えています。

太陽光発電システムであれば、たとえ災害などで停電しても自家発電モードに切り替えることで、発電した電力を家庭で使用することができるようになります。

消費できる電力には、1.5kW以内と限りがありますが、炊飯器でご飯を炊いたり、冷蔵庫を使用することもできますし、当然テレビや照明も利用できます。
なにより、今では生活に欠かせない携帯電話の充電ができることは、かなり大きなメリットだと言えるでしょう。

地球温暖化対策になり、環境問題にも貢献できる

地球温暖化や環境問題となっている、火力発電や原子力発電と違い、太陽光発電をどれだけ利用しても環境への影響は、ほとんどありません。

太陽光発電を1軒設置するだけで、削減できるCO2の量はテニスコート15面分の森林に匹敵するといわれています。

断熱効果が高くなり、省エネ効果が期待できる

太陽光パネルを屋根に設置することで、断熱効果が高まり、屋内の温度差が小さくなると言われています。

そのため、夏の冷房や冬の暖房を使用する機会が減りますので、結果として省エネ効果が期待できますので、電気代の節約にも繋がります。

一般的には、設置前と設置後では、5度前後の断熱効果があるといわれています。

メンテナンスの手間がかからない

太陽光発電システムは、基本的にメンテナンスフリーだといわれています。

太陽光パネルの清掃など手間がかかると思っている人も多いようですが、基本的には雨風によりほとんどの汚れや枯れ葉などの障害物は洗い流されてしまいます。

太陽光パネルの寿命も30年以上と言われており、耐久性の面でも問題ありません。

太陽光発電の主なデメリット

初期費用が高い

太陽光発電システムを設置するには、高額な初期投資費用が必要になります。

ここ2〜3年で設置に掛かる費用は、大幅に減少しましたが、それでも150万円〜200万円ほどの費用が必要になります。

別記事の「太陽光発電の設置費用を回収できる年数」を読んで頂ければわかるように、初期費用は10年程度で回収できる計算になるのですが、設置費用にクレジットやソーラーローンを利用すると、さらに回収までの年数は伸びてしまうことも計算しておきましょう。

地域によっては、国からの補助金以外に各自治体の補助金が利用できる場合もありますので、少しでも早く設置費用を回収するためにも補助金制度を有効活用しましょう。

設置方法によっては、屋根への負担が心配

太陽光発電システムを設置するには、屋根のうえに太陽光パネルを設置する必要があります。

太陽光パネルを設置するには、それなりの改修工事が必要になり、配線を通すために穴をあける必要もあります。

ですので、設置経験があまりないような業者だと、最悪の場合、屋根の劣化や雨漏りという最悪の事態を招くケースも少なくないようです。

施行経験が豊富な業者を選ぶように注意することが大事になります。

天候に左右される

太陽光発電は、太陽が昇っている昼間にしか発電することができず、夜間の発電は不可能です。

つまり、太陽が隠れている曇りや雨天日にも発電能力は著しく低下することになります。

このように、時間・季節・天気などの発電量の差をなくすことが今後の太陽光発電システムの大きな課題だといわれています。

設置後も部品交換などの維持費が必要

太陽光発電システムのメリットとして、清掃などの手間がかからない点が挙げられています。

確かに、太陽光パネルは単純な作りになっていますので、雨風などで簡単に汚れなども洗い流されますので、清掃などの手間がかかることはありません。

しかし、太陽光発電システムには、太陽光パネル以外にもパワーコンディショナーや売電モニターなどの機器が必要不可欠です。

これらの機器は、10年〜15年で交換が義務付けられていたり、寿命を迎えると言われています。

特にパワーコンディショナーを新品に交換するには、現在の価格だと20万円〜30万円ほど掛かります。



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