太陽光発電システムを導入する最大の目的は、光熱費の削減だと思います。
そのためには、設置時に掛かった費用を何年で回収できるのかが重要になってきます。
つまり、いかに安く設置して、いかに効率よく電力を発電できるかがポイントになるのです。
今回は、太陽光発電システムをできるだけ安く設置する秘訣を紹介していきたいと思います。
新築時に設置することで、既存住宅よりも2割安くなる
ちょっと古い資料になるのですが、太陽光発電普及拡大センター(J-PEC)が2010年度の統計を発表しています。
その内容とは、既存住宅に太陽光発電システムを設置するのと比較して、新築時に同システムを設置することで、設置費用の合計金額が2割程度安くなるというのです。
つまり、既存住宅であれば200万円掛かる初期費用が、新築住宅であれば160万円ほどしか掛からないという訳です。
これは、住宅建設と同時に太陽光発電システムを設置するため、工事費などが大幅に削減できることが要因だと考えられます。
発電量の少ない方角には設置しない
太陽光パネルを設置する方角によって、発電量に大きな差がでる場合があります。
南側の屋根に設置した時を100%だとするなら、北側の屋根に設置した場合に発電量は50%〜60%まで低下することもあります。
もちろん、設置に掛かる費用は南側でも北側でも同じ費用が掛かってしまいます。
もし、北側の発電量が南側の50%だとした場合に、設置コストを回収するのに2倍の期間が掛かることになります。
それであれば、発電効率が高い「南・南東・南西・東・西」向きの屋根にだけ太陽光パネルを設置するのが得策だと思います。
業者へ発電シュミレーションを依頼する場合には、必ず各方角の発電量を正確に提示してもらい、発電量が悪い方角の太陽光パネルは設置しないとう判断も大事だと思います。
一括見積りサイトを利用する
インターネットの一括見積りサイトを利用することで、大幅に設置費用を安くすることが可能になります。
アフターフォローなどの面を考えると、地元の工務店や代理店などで設置するほうが安心だとは思います。
しかし、価格や取扱いメーカー数などを考えると、一括見積りサイトの方が断然お得になります。
同じメーカーの同じ商品を設置するのに、50万円〜100万円安くなるケースも珍しくありません。
さらに、アフターフォローや保証などの問題をみても、一括見積りサイトなどに登録されている業者は厳しい審査に合格している優良業者ばかりなので、地元工務店や代理店と比べて見劣りすることもありません。
一括見積りサイトについては、別記事の「一括見積もりサイトを賢く利用することが大事」でも詳しく紹介していますので参照してください。