2010年度より、賃貸物件に太陽光発電を設置しても一戸建て住宅同様の補助金がもらえるようになりました。
この補助金制度が実施されたことにより、賃貸物件に太陽光発電システムを設置するオーナーが増加しているそうです。
そこで、今回は賃貸物件の太陽光発電システム事情について、簡単に説明していきたいと思います。
賃貸物件の太陽光発電システムは投資目的
一戸建て住宅同様の補助金がもらえると言っても、一戸建てと賃貸物件では利用用途が大きく違います。
一戸建て住宅の場合ですと、家庭内で消費する電力としても利用できますが、賃貸物件の場合ですと、発電した電力のほぼ全てを売電することになります。
つまり、賃貸物件に設置されている太陽光発電システムの多くは、物件オーナーが投資目的として設置しているに過ぎません。
もちろん、賃貸物件の入居者に配電している場合もありますが、設置戸数全体の1割程度だと言われています。
太陽光発電システムを投資として考えた場合の収支
賃貸物件は、一戸建て住宅に比べて屋根も大きく、屋上などがある物件もありますので、太陽光パネルを設置するスペースは十分にあります。
一般住宅の屋根であれば、3kW〜4kWのパネルを設置するのが精一杯なのですが、賃貸アパートやマンションであれば、8kW〜10kWの太陽光パネルを設置することも十分可能です。
1kWの太陽光パネルが1年間に発電できる電力は、平均で1000kWと言われていますので、10kWのパネルを設置すると年間の発電量は、平均10000kWとなります。
2012年4月現在の売電単価は、1kW=42円ですので、10000kW×42円で計算すると、売電によって年間に得る収入は42万円となります。
10kW分の太陽光パネルを設置するのに掛かる費用を400万円と計算しても、10年あれば十分に償却できる計算となります。
さらに、発電した電力の一部を賃貸物件の共用部分のエレベータや照明などに使用することで、電気代の節約にもなります。
投資目的で太陽光発電システムを設置する場合には、どれだけ設置コストを抑えることができ、発電量を確保できるかに掛かっています。
そのためには、より多くの販売業者から設置プランと見積りを取ることが大事になります。
そんな時に、ぜひ利用してほしいのが、一括見積りサイトです。