屋根の形状によっては設置できないことも

太陽光発電システムを設置する時に大事になるのが、どれくらいの電力を作ることができるのか?という点です。

電力をより多く作るためには、面積が大きい太陽光電池(ソーラーパネル)を設置する必要があるのですが、屋根の形状などによって設置できる太陽光電池(ソーラーパネル)は限られてしまいます。

今回は、いろいろな屋根の形状と相性が良いと言われている設置方法やパネルメーカーなどを紹介したいと思います。

切妻屋根との相性

切妻屋根は、日本の住宅に最も多く採用されている屋根形状です。
長方形の屋根が2つ組み合わさっている形をしており、わかりやすく言うと本を開いて床に伏せたような形だと思ってください。

切妻タイプの屋根は、非常にシンプルで設置面積も広く確保できるため、太陽光パネルを設置するのに非常に向いている屋根形状だといえます。

広い屋根で多くのパネルを設置することができますので、設置コストが安いカナディアンソーラーや三菱などが向いています。

また、多少コストは高くても発電効率が高い、パナソニックや東芝などもオススメです。

寄棟屋根との相性

切妻が2面の屋根なのに対して、4面の屋根で施行されているのを寄棟屋根といいます。

1つ1つの屋根面積が狭いため、太陽光パネルを設置するのには、正直不向きな屋根だといえます。

寄棟屋根の場合ですと、複数の屋根面を使用した設置方法を採用する必要があります。

1面あたりの設置面積が狭いので、発電効率が良いと高い評価を受けているシャープ、低予算で小さなパネルの取扱いが多い、三菱・京セラなどもオススメです。

片流れ屋根や大屋根との相性

片面だけに屋根がある建物を片流れといい、左右の屋根割合が7対3や8対2など片面の屋根面積が広い建物を大屋根といいます。

片流れも大屋根も太陽光パネルを設置する面積が広いため、太陽光パネルを設置するには、非常に適している屋根だといえます。

しかし、屋根の向きが南側以外の場合には、パネルの性能を最大限に引き出すことが困難となるというデメリットもあります。

つまり、屋根の向きが南側であれば、非常に簡単な施工でパネルの性能を最大限活用できる屋根なのですが、北側などを向いている屋根であれば、発電効率が著しく悪くなるため、専門業者に正確な発電シュミレーションを行ってもらう必要があります。

この形状の屋根に向いているのは、設置コストが安いカナディアンソーラーや三菱です。太陽光パネルを出来る限り多く設置することで、大容量の発電に期待しましょう。

陸屋根との相性

陸屋根とは、勾配がない屋根のことで、わかりやすくいうとマンションやビルの屋上をイメージしてください。

光熱費0住宅で有名なセキスイハイムなども、この陸屋根タイプの建物が多いようです。

太陽光パネルを設置するためには、別途特殊な工事が必要になるケースが多く、その分設置コストも高くなります。

しかし、設置面も豊富にありますし、好きな角度で設置することができますので、設置後には、より高い発電能力を発揮してくれます。

このような形状の屋根に向いているのは、低コストで大容量パネルを設置できるカナディアンソーラーやソーラーフロンティアなどがオススメです。

また、予算に余裕があるのでしたら、高い発電能力をもっているパナソニックなども検討する価値は十分にあると思います。

各メーカーの詳しい紹介は、別カテゴリの「各メーカーの特徴」を参照ください。



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