シニア向け分譲マンションを購入する際に注意しなければならない点をいくつか紹介しておきたいと思います。
他の項目でも触れていますが、シニア向け分譲マンションや高齢者向け分譲マンションという類の物件はキチンとした定めがないのが難点です。
平たく言ってしまえば、一般の分譲マンションをシニア向け分譲という名目で売りだすことも可能だということです。
シニア向け分譲マンションは、一般の分譲マンションと比べて割高な販売価格で売り出されていますが、それに目を付けた悪徳なマンション販売業者も少ないないということを覚えておきましょう。
毎月の維持管理費が必要
有料老人ホームなどは最初の権利金を支払えば毎月の費用は少なくて済みますが、シニア向け分譲マンションでは、食事の費用、水道光熱費、マンションの維持管理費、火災保険に固定資産税など支出がかさむことを念頭に入れておかなければなりません。
もし入院が必要なほど体調を崩してしまっても、入院している期間でも毎月の管理費などを支払い続けなければなりませんので、支出への負担が大きいということを理解した上で購入を検討しましょう。
無料サービスと有料サービスを見極める
シニア向け分譲マンションには、老人施設として魅力的な設備が多数設置されています。医療機関や介護施設が1F部分に併設しているケースも珍しくありませんし、そのようなサービス面を全面に打ち出して宣伝しているシニア向け分譲マンションも多数あります。
しかし所有者だからといって、パンフレットに掲載されているサービス全てを無料で受けられる訳ではありません。ほとんどのサービスが有料となっている物件もあります。
住居者であれば無料で受けられるサポートと、別途有料になっているサポートをしっかり把握しておくことが非常に重要です。
少し失礼な言い方になってしまいますが、高齢になると適切な判断能力が低下しますので、マンションなどの高額な買い物をする際には必ず家族とよく相談した上で決めることを強くお薦めします。