完成内覧会の確認しておくこと

物件が完成したらいよいよ引き渡しを待つのみですが、その前に重要な作業が残されています。それが「完成内覧会」です。
完成内覧会と言えば聞こえがいいですが、実際には「最終チェック検査」ということになります。

この完成内覧会は、「購入者」「販売会社の担当者」「施工業者」が一堂に会して行われます。

内覧会で不具合が出てきた場合には、施行業者が手直し行い、後日再内覧会という形で最終チェックすることになります。

当然、実際に生活してみないと発見できないような不具合もあると思いますが、汚れや小傷などは入居後だと責任の所在が曖昧であるため、クレームとして受付けてもらえない場合もありますので、完成内覧会では気を抜かずにしっかりチェックするようにしましょう。

完成内覧会でチェックポイントを簡単にまとめてみましたので、参考にしてください。

設備関係からチェック

  • 照明は必ず全ての部屋で点灯・消灯を行います。
  • 水道・トイレなどの水回りは必ず実際に操作して確かめましょう。
  • 換気扇は意外とトラブルが多いので、実際に動かして確かめましょう。
  • ドアや窓は必ず数回開け閉めして確かめましょう。
  • タオル掛けなどは意外と付け忘れが多いのでしっかりチェックしましょう。
  • 指定した設備が間違いなく設置してあるか確認しましょう。

勾配の確認

床や壁の傾きを確認するのは非常に大事な作業です。
できれば、水平器を持参して欲しいところですが、現場で借りることも出来ます。
勾配は法律上3/1000、すなわち1mあたり3mmまでの誤差は認められていますので、覚えておいてください。

汚れや小傷は最後に点検しましょう

まず汚れや小傷のチェックから始める業者が多いようですが、汚れや小傷のチェックは他の箇所が終わってから最後に行うようにしましょう。理由はお子様連れのご家族などは、点検中に汚れや小傷をつけてしまう可能性があるからです。

同時に床鳴りにも気を配るようにしてください。特にキッチンやバスルーム・トイレ付近などの水廻り付近の床は注意して点検しておきましょう。

完成内覧会は平日がお薦め

完成内覧会は、マンション購入者全員が行いますので、基本的に土日に集中する傾向があります。そうなると施工業者なども手が回らなくなるので、時間を短縮して行われることがあります。

最後のチェックが行える大事な行事ですので、業者側の都合で時間を短縮されてはたまりません。土日に比べ平日の方がはるかに時間の余裕がありますので、気が済むまでチェックしておきたい場合には、平日の午前中などが1番お薦めです。

完成内覧会を専門業者に依頼する

多少費用は掛かってしまいますが、最近では一級建築士などに完成内覧会に立ち会ってもらう購入者も増えているそうです。

素人では解かりづらい、構造部分まで詳しくチェックしてくれますので、比較にならないほどの安心度があります。

費用的な問題もあると思いますので、興味がある方はインターネットなどで検索してみるとよいでしょう。

完成内覧会は、理想のマイホームを手に入れるための最終チェック行程です。
ここで手を抜いてしまうと、せっかくマイホームを手に入れても、あとで不備に気づいて嫌な思いをすることになるかもしれませんので、しっかりと時間をとって入念にチェックしましょう。

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