完成して引き渡しまでの流れについて

物件が完成したら内覧会を行い、問題がなければ引っ越しを行うだけと思っている方が多いようですが、完成〜引っ越しまでの間にもけっこうやることはたくさんありますので、簡単に流れを説明しておきたいと思います。

一般的には「物件の完成」→「完成内覧会」→「補修工事」→「再内覧会」→「残金の支払い」→「物件の引き渡し」→「引っ越し」という流れになります。

この流れはどのマンション販売業者でもほとんど同じ流れになると思いますが、ここで注意して欲しいのが、物件の完成〜引っ越しまでの期間をどれくらい余裕を持って設定しているかということです。

引っ越し日の変更は難しい

物件引き渡し直後の土日に引っ越しが集中することもあり、入居説明会などで引っ越し日の調整が行われたと思います。

その為、引っ越し日の変更は容易にはできません。

そこで注目して欲しいのが、完成内覧会〜引っ越し予定日までにどれくらいの日数を見ているかという点です。

完成内覧会から引っ越しまでの期間は1ヶ月がベスト

たまに完成内覧会〜引っ越しまでの期間を1週間先くらいに設定している人がいますが、はっきり言ってこれは大失敗です。

もし完成内覧会で補修個所などが発見された場合に、1週間では補修が完了しないことがあります。

そうなると当然、残金の決済にも至りませんので、物件の引き渡しも出来ません。
当然、引っ越し業者に延期のお願いをすることになるのですが、引っ越しシーズンが重なっていると1ヶ月〜2ヶ月先まで予定で一杯ということもあります。

完成内覧会〜引っ越しまでの期間は最低2回の補修が発生しても対応できるように1ヶ月先くらいを設定しておくのが、ベストな期間設定だと言えます。

販売業者のスケジュールに合わせる必要はない

稀にですが、自分勝手なマンション販売業者もいるので注意が必要なケースがあります。
例えば、物件完成が8月25日だとします。その場合に、「26日と27日で内覧会を行い、30日には残金の決算を行います」と、業者側kが一方的にスケジュールを切ってくる場合があるようですが、これに必ずしも合わせる必要はありません。

そもそも上記のスケジュールには、補修工事の期間が設けてありません。
このような業者は、補修工事は確実に行うから、その間に決済まで終わらせようなどと言ってきますが、それに従う必要はないのです。
補修工事が完了して、再内覧会が終わるまでは、無理に残金の決済を行う必要はありません。

上記のような無茶なスケジュールを切ってくる場合の理由として考えられるのは、なんとか8月分の実績として計上したいという販売会社、もしくは担当営業マンの勝手な都合の場合が多いようです。

万一このようなケースに直面したら、「全ての確認が終わるまで決済はできません」とキッパリ意思を伝えるようにしてください。

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