周辺環境を考えよう

分譲マンションの購入は人生のなかにおいて最も高額な買い物となる可能性が極めて高いです。だからこそ、慎重に検討する必要があります。間取りや価格ばかりに目を奪われがちですが、構造や販売会社など他にも目を向けるべき点は数多くあります。

その中でも特に慎重に検討して頂きたいのが“周辺環境”の問題です。どんなに良いマンションでも、どんなに格安で購入出来るマンションでも、生活環境が整っていなければ後悔することは明らかだからです。

実際に、あるアンケート調査の結果ではマイホーム購入後に失敗したと思う項目の第一位は「周辺環境へ対する配慮が欠けていた」だそうです。ちなみに第二位が「収納や設備」で、第三位が「間取りや広さ」です。

私の経験上、購入を考えている方の多くがたった1つの購入ポイントだけを重視していて周辺環境全体を見過ごしているように思います。例えるなら「徒歩圏内に大型スーパーがあり、買い物などに便利だ」ということだけに満足してしまい、「学校や公園、銀行や病院などの周辺環境を見過ごしている」ということです。

好条件は悪条件ともなる

マンション販売会社のパンフレットなどをみていると“緑に囲まれた自然”や“リバーサイドで絶景の景観”というキャッチコピーを売りにしているマンションがあります。確かに大きな公園が近くにあったり、部屋から水辺がみえるのは魅力的なポイントだと思います。

しかし、これらは逆の考え方をすれば、治安などに不安があるということです。大きな公園は夜になると人通りは一気に減り、若者たちのたまり場となる場合もありますし、痴漢の多発地域となる可能性もあるのです。

リバーサイドも同じです。確かに景観は素晴らしいですが、違う角度から考えると風を遮る建物が何もないということは、非常に強風が吹き窓さえ開けられない状況になる場合があるということです。また、夏になると川辺で若者がバーベキューやら花火やらと大騒ぎする可能性も高いのです。


このように最悪のケースも想定して、女の子のお子様がいるご家族は公園周りのマンションを候補から外したり、リバーサイドのマンションであれば防音設備が十分であるのかなどを見極める必要があると思います。

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