バリアフリー仕様の新築分譲マンションが人気です。例えお年寄りが居ないご家庭でも人間必ず老いは確実にやってきます。
バリアフリーとは住居内の段差をなくし、トイレやバスルームなどに手すりを設けるなどの住環境を表しています。
バリアフリーマンションのチェックポイント
1:段差がない住宅が理想
玄関部分や浴室などの段差がなくフラットな環境が作れているかという点をチェックしましょう。完全にフラットという訳にはいきませんので、できれば20mm程度の段差に抑えてあるのが理想とされています。
2:部屋全体の温度差が少ない
室内における急激な温度差が生じる場所というのは、脳卒中などの病気を誘発する恐れが高い場所と言えます。例えば脱衣所などで心筋梗塞を起こす人が多いのも、浴室と脱衣所の温度差が理由だと言われています。
その為、住宅内においてバスルームやトイレなどとリビングルームなどの温度差をどれ程抑えられるかという点に重点をおいてチェックしてほしいと思います。
3:廊下やトイレなどの広さは十分であるか
将来的に車椅子のお世話になる場合もあるかもしれません。そうなると玄関や廊下部分が車椅子で通るのに十分な幅を確保できているかというのは非常に大事です。廊下などだけでなく、お部屋もシンプルな間取りになっているのが理想だと言えます。
4:手すりがある
住居内の至るところに手すりが設置してある物件は非常にお薦めです。玄関・トイレ・バスルームなど高齢になると必ず必要になります。特に廊下部分にも手すりを設けることができる余裕があるとさらによいでしょう。
5:低床式ユニットバス
床からの高さを45cm以下に抑えてあるユニットバスなどが設置してあると非常に好感がもてます。本気でバリアフリーを考えている物件だと感じるからです。
ユニットバスの床高が低いと安全面も高くなりますが、それ以上に嬉しいのがご高齢になった時のお掃除です。高齢になるとバスルームやトイレのお掃除は結構体力を使います。ユニットバスが低床だと掃除も簡単なのです。
6:バスルームのヒートシック対策について
バリアフリー住宅のメリットは何も段差が少ないと言う事だけではありません。「バリアフリー=段差のないフラットな住居」というイメージが強いのですが、先ほどチェックポイントの「2」でも書いたように、バスルームなどの温度差が少ない住宅も立派なバリアフリー住宅と言えます。
バスルームは室内において最も温度差が激しい場所と言われており、脳卒中や心筋梗塞などのヒートシックが発生する危険な場所となっています。このような点も念のためチェックしておきましょう。
お年寄りがいないご家族にしてみれば、あまりバリアフリーというのは物件選びの重要項目では無いかも知れませんが、長く住み続ける住宅であれば、必ずバリアフリーで良かったと思う時がくるはずです。
後々、バリアフリーへとリフォームするのも結構な費用が掛かりますので、最初からバリアフリー住宅を選んでおくのも1つの手段だと思います。